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べトナム統一鉄道の旅 1.サイゴン(ホーチミンシティ)


お釣り
 しょっぱなから洗礼を受けた。サイゴンへの到着は夜遅かったので初日は寝るだけ。翌朝、最初に朝ごはんを食べた食堂で会計をしたらお釣りが返ってこない。初めてベトナムを旅するにあたり、ネットでいろいろ情報を調べると、「スリが多い」「ボッタクリが多い」「シクロの客引きがうるさい」「タクシーが遠回りする」といった話が結構多く、身構えていた。「ほらきた!」って感じだった。2人で3万8000ドン(約270円)のはずなのに、4万ドンを出してもお釣りを出さずに知らん顔している。メニューをもらって計算してみせたらしぶしぶ2000ドン持ってきた。夫が不愉快そうにお札をひったくったら、店の人がみんなで笑った。ありゃ確信犯だ。

 近所の店でボトル入りのミネラルウォーターをウォーター3000ドン(約21円)を買って2万ドン札を出したら、お釣りは7000ドンだった。こっちは「えっ」って怪訝な顔をしたら渡したお札を確かめて、「あ、ゴメン」みたいに1万ドンくれたから、わざとじゃないかもしれないけどね。なんだか先が思いやられるなぁ。

 タクシーの運転手はまちまち。例えばメーターが2万8800ドンで3万ドン渡したときは、運転手が勝手にお釣りをチップと認識したようでお釣りをくれようとしなかった。逆に料金の端数を切り下げ、多めにお釣りをくれる人もいた。こんなときは自分がちょっと恥ずかしくなる。厳重な警戒が幸いしたのか、スリや引ったくりなどのトラブルには巻き込まれないで済んだ。

朝のラッシュ風景 シクロに乗る外国人旅行者 シクロを対象とした交通標識

■バイク
 サイゴンで一番印象に残ったのは道路を縦横無尽に行きかうバイクだ。信号はあまり多くないので、道路を渡るのはちょっと怖い。バイクが途切れるのを待っていたらいつまでたっても渡れない。そろそろと渡り始めるとバイクの方からよけてくれる。コツをつかむと比較的簡単だ(ただし、交通事故を2回も目撃したので、安全性は保証しません)。

 バイクに乗っている人は、鼻と口をすっぽり覆うマスクをしている人が多い。空気が悪いためだろう。廃ガス規制の類があるようには見えなかった。

 ホテルの近くの交差点で朝の出勤風景を撮影していたら、マスクをした若い女性が寄ってきて何か話しかけてきた。日本語で「ドロボウいっぱい」と言って心配してくれたのだった。「どうもありがとう」といい終わると同時に信号が変わって彼女は去って行った。警戒ばかりしていたサイゴンだけど、このように親切な人だってもちろんいる。ありがとう。

アンアンホテル外観。ドアはない ツインルーム室内 屋上からの眺め

ホテル
 
到着が夜遅かったので、日本から安宿を予約していった。ベトナム情報満載のサイト「ベトナムゴー」の掲示板で評判の良いAnan Hotelをメールで予約、空港へのの出迎えの車も同時にお願いした。1泊20ドルの部屋(ツインルーム)でエアコン、冷蔵庫、バスタブ付き。テレビをつけたらNHKのBSで、日本語が聞こえてきたからビックリ。1階には無料でインターネットが使えるPCと冷水機もある。フロントにいる人たちも親切。細長いビルでワンフロアに2部屋しかない。デタム通りの1本東側と、飲食には便利。エアポートバスも近くを通る。泊まって正解!の宿だった。住所 40 Bui Vien Street  

■サイゴン駅
 
地名が「ホーチミンシティ」になっても、駅名はサイゴンのまま。結構不便なところにあるので、タクシーで行った。ベトナム国鉄の制服はアオザイみたいで、みんな白いボトムと青いワンピースのアオザイ姿。外国人旅行者用の窓口がどこだか分からず、窓口が並んでいる脇にある部屋にズカズカ入っていったら、「11番の窓口に行け」と言われた。

予想外にこじんまりとしたサイゴン駅 駅前にあった蒸気機関車 この人から切符を買った

 事前にベトナム国鉄のサイトで時刻表と料金を調べてあった(英語版のサイトは時刻表も運賃表も機能していないので、ベトナム語のサイト上部にあるメニューバーの左端をクリックして探すしかない)ので、日付や乗る列車の番号と時刻、希望のクラスなどをずらっと書いたメモを渡したらスムーズに切符を発行してくれた。オンライン化していて、時間もそんなにかからない。料金もサイトに載っていた通り。買ったのは、南北統一鉄道を乗りつぶす「サイゴン→ニャチャン」「ニャチャン→フエ」「フエ→ハノイ」の3区間。内訳は以下の通り。

サイゴン−ニャチャン 列車番号SE2  14:40発  エアコン・ソフトシート  15万2000ドン

ニャチャン−フエ    列車番号E2   05:49発  エアコン・ソフトシート  22万ドンちょうど

フエ−ハノイ       列車番号E2   16:59発  ソフトバース(4人寝台) 40万1000ドン(下段)

 同じ区間で同じ等級の座席(寝台)に乗っても、料金は異なる。新しいSEが一番高く、E、Sの順に安くなり、所要時間も長くなる。

■屋台&カフェ
 
先に書いた通り初日の朝ごはんでイヤな思いをしたので、2日目からはホテル脇の道に出る屋台でバインミー(フランスパンのサンドイッチ)を買い、向かい側の店でミルクティーをテイクアウトして部屋で食べることにした。バインミーは(1)オムレツ(2)ゆで卵(3)チーズ(4)クールミート(5)缶詰の魚と5種類あり、どれも1本4000ドン(30円弱)。全部食べてみたけど、おばちゃんが勧める通りオムレツが一番おいしかった。

毎朝通い詰めたバインミー屋 小じゃれたカフェの内部 マンゴープリンとハス茶

 サイゴン中心部ではカフェに行ってみた。暗くて狭い殺風景な階段を上っってドアをあけると、ソファのおかれたおしゃれなインテリアのカフェが現れる。まるで別世界。メニューにもビックリ。ちょっとケタが違う。迷った末にマンゴープリン4万ドン(約280円)と、ハス茶2万5000ドン(約175円)を頼む。4万ドンあればバインミーが10本食べられるなぁ。ハス茶だって、小汚い食堂ならタダでもらえるのに…。でも、濃厚なプリンはとてもおいしかった。

 別のカフェ(その名もバクダン)ではバインフラン(カスタードプリン)8000ドンと、アイスコーヒー/wミルク(2万ドン)を頼む。プリンは上にクラッシュドアイスを載せて出てきた。コーヒーはベトナムコーヒーを入れ、氷入りのグラスに注いでコンデンスミルクを入れる本格的なベトナムスタイルで、こってり濃厚な味わいがクセになりそうなうまさ。そういえば、ベトナムはブラジルに次ぐコーヒー輸出国だそうだ。

肉団子のフォー フォーボーコーは赤っぽいスープ バクダンカフェのフランとコーヒー

 昼ごはんによく食べたのはフォー。普通のベトナムレストランに行って「フォーが食べたい」といったら「ここにはない」と、フォー専門食堂の場所を教えてくれた。そういうもんらしい。お手拭は別料金で1000ドン。肉団子入りのフォーは1万3000ドン(約90円)、ほかの店で食べたスパイシーな牛肉のフォーは1万4000ドン。自分でハーブ類や唐辛子、ニョクマムを入れて味を整える。2.ニャチャンに進む→


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