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| 5.ザンジバルの女将 | ||||||||||||||||||||
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そもそもザンジバルに行きたいと思ったのは、その昔よく聞いていたビリー・ジョエルの歌に「ザンジバル」というのがあり、そのせいで「かつて奴隷貿易のメッカだった島」ということを知って興味を持ったから。旅行の計画を立てていた時、「地球の歩き方」で東海岸のパジェに日本人女性が経営するゲストハウス「パラダイス・ビーチ・バンガローズ」があることが分かり、どうしても行きたくなった。これまでに泊まったり聞いたりした日本人経営の宿は、日本人が現地人と結婚したり、夫婦で現地に移住したケースがほとんど。日本人の女性が1人でタンザニアに乗り込んで?宿を経営しているというのにすっごく興味を持った。 パジェへはザンジバルの中心地ストーンタウンからダラダラ(乗り合いトラック)の9番に乗って約2時間。荷台には23人の客が乗っていて、私の足の上には誰かのズタ袋が乗っている。しびれた足を動かすこともできない。
2日待ってようやくパラダイスにチェックインできた。ンダメに来ていた電気がこちらにはなくてランプ。客室はバンガロー7棟だから、すぐに満室になるのもしょうがないかも。庭にテントを張って泊まっている日本人の男の子もいる。夕食の時間になり、パラダイスの人気の秘密がようやく分かった。カリフラワーのマヨネーズ和えと貝の前菜に始まり、メインは魚のホワイトソース和えにほうれん草を添え、グリンピースご飯、最後にバナナのチョコレート・ソース掛けと、こんなところでフルコースの食事をお箸で食べられるとは思わなかった。しかも、ランチョンマット、食器、お箸とすべて趣味がいい。ザンジバルの田舎にいることを忘れてしまいそう。ランプの光で食べるのもロマンチック。ンダメの食事も決して悪くないと思ったけど、満室にならない理由が分かった。
本人は「頑張れば頑張った分だけストレートに返って来るのが楽しい」といたって大らか。「ここに一生住もうとも思わない。10年後に10軒のバンガローを経営するという政府との約束を達成したら、誰かに譲ってもいいかも」と、自分の境遇にもそれほど執着心はなさそう。「人間、その気になれば、どこに行ってもどうにかなるもんだから」ということで話は盛り上がった。自然体の素敵な女性で、パジェに来て彼女に会ってよかったな、としみじみ感じた。 ザンジバルに行ってから3年たった。三浦さんがタンザニア政府に約束した10年もすぎた。彼女はまだパジェにいるんだろうか? (おまけ)2003年1月に現地に行った読者によると、三浦さんは今でもパジェにいるそうなので、関心のあるかたはぜひ訪ねてください! ただし、アメリカとイギリス政府が1月半ば、ザンジバルでテロの可能性があるとの警告を出しています。 |
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