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●下部温泉「本湯大市館」
【注】大市館は2007年9月15日で閉館。経営者がかわって「裕貴屋」と改称し2008年春にリニューアルオープンしたので下記は古い情報です。詳しくは温泉ニュースBlogのこちらの記事を参照。
      
      

【源泉名】大市館  【泉質】単純温泉

【泉温】30.9度  

【住所】山梨県西八代郡下部町下部  下部温泉駅から下部川に沿って直進し、下部温泉会館前を通りすぎて温泉街に入ると川べりにある。徒歩10分強

【浴槽】地下の岩風呂と1階の浴場(ともに源泉槽と加熱槽あり)と貸し切り露天風呂×2(宿泊者のみ)

【日帰り入浴の営業時間】10時〜12時と14時から17時(宿泊客が多い時は不可) 男性のみの利用不可

【入浴料】1000円  地図(別ウインドウで開きます)

大市館外観
岩風呂の全景

 信玄公の隠し湯として知られる下部温泉。有名な温泉地の割に人影は少なくさびれた感じなのでちょっと拍子抜けした。ところがこの大市館の岩風呂だけは別。地下の穴倉のような浴室に入っていったらすでに先客が6人もいる。場所を空けてもらい、小さくなって源泉槽につからせてもらった。

 真夏の一番暑い時期だけに、30度ちょっとの源泉が体に染み入るように気持ちいい。セミの声が遠くに聞こえる。浴室の壁はごつごつした岩肌がむき出したままで、ランプが2つかかっている(私が行った時はランプではなくて白熱灯の電球を使っていた)。この薄暗さが妙に居心地いい。逆に夜に1人で入っていたらちょっと怖いかもしれない。でも、ここはできれば泊まりでじっくりつかりたいところだ。

手前中央にあるのが源泉浴槽。奥に見える灰色のタイルが加熱浴槽

 お湯は無色透明でわずかに玉子臭あり。じっとつかっていると、体にアワが付いてくる。スノコ状になった浴槽の底からたまーにアワがぷくっと浮かんできて、体をすり抜けて行くのがくすぐったい。大好きな足元湧出だ。湧出量は不明。浴槽手前の縁に排湯用の溝がある。浴槽のちょうど上に天窓が切ってあり、浴槽の部分だけは明るくなっているのがちょっと幻想的だ。

 奥には加熱浴槽もあるけど、ほとんどの時間は源泉槽でじ〜っとしていた。加熱浴槽はタイル張りなのが残念。源泉槽に合わせて木製にすればもっと雰囲気に馴染みそうだ。6人の先客のうち4人は連泊客だそうで、12時近くまでのんびりつかっていた。岩風呂にはカランが2ヵ所あるが、石鹸、シャンプー類の使用はできない。

加熱槽からみた源泉槽
加熱浴槽から入口方面をみたところ。浴槽内の黒い物体は踏み台
1階の浴室(女湯)

 源泉槽でまったりしすぎて、1階浴室は見学のみ。いちおう浴槽は2つあり源泉槽(ただの水風呂かも。未確認)と加熱浴槽に分かれていた。こちらは備品完備。貸し切り露天風呂は宿泊者専用だそう。週末や休暇シーズンなどの混雑時は日帰り入浴できないので事前に電話確認をお勧めする。分析書は「新しいのがあるはず」と探していただいたが見当たらないそうなので、岩風呂へ降りていく階段の上に掲示してあった古いものを写してきた。(2003年9月) 

1階の浴室は没個性
陽イオン mg/kg mval%    陰イオン mg/kg mval%    非解離成分 メタホウ酸 18.45mg
カリウム 6.647 2.87   塩素 61.00 28.95     メタケイ酸 39.29mg
ナトリウム 60.35 44.16   硫酸 195.38 68.48        
アンモニウム 0.030 0.03   ヒドロ炭酸 8.542 2.36   溶存ガス成分 遊離二酸化炭素 41.06mg
カルシウム 60.35 0.70   ヒドロリン酸 0.209 0.06     遊離硫化水素 0.034mg
マグネシウム 1.136 1.57   水硫 0.298 0.15        
フェロ 0.326 0.20                
アルミニウム 0.248 0.47                
合計 129.1     合計 265.4       成分総計 494.3mg
(昭和30年9月9日)
 

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