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【泉質】ナトリウム・カルシウム・塩化物−硫酸塩泉
【泉温】68.5度 【湧出量】 【pH】不明
【住所】山形県最上郡最上町大堀998 電話0233−42−2011 JR陸羽東線瀬見温泉駅から徒歩8分。詳しい行き方は末尾参照
【浴槽】男女別内湯各1、コンヨク内湯(宿泊客はほかの風呂も入れるそう)
【日帰り入浴が可能な時間】9時半から15時
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【入浴料】500円
ひとことでいうと、お湯よりも建物に個性と価値を感じた。駅から歩いていくと手前に別館、その先に本館がある。それぞれ大正元年と明治元年に建てられたそうで、みるからに年代物というか文化財級。どちらから入るか迷ったが、古いほうが好きなので本館に向かう。引き戸を開けると日帰り入浴の掲示があるものの全く人の気配はない。「すみませ〜ん」と声をかけてみたが、ウンでもなければスンでもない。しばらくして人が出てきたと思ったら、ここの人ではなかった。「別館ならいつも人がいますよ」と言われ、別館に行った。
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別館には人が数人いた。帳場とかフロントとかいうにはあまりにも狭い受付で日帰り入浴したい旨を伝えると、受付は本館だという。「本館に行ったけど誰もいませんでした」と言ったら、えらく気分を害したようで「ちゃんと呼びました?」と言われた。正直に「声を掛けたのですが誰も出てこず、たまたま居合わせた外部の人が別館なら人がいますよと教えてくれました」と答えると「おかしいわねぇ。ちゃんと言ってくれれば聞こえるはずなのに…」。一瞬、もうここでの入浴はやめようかと迷った。最終的には別館でお金だけ払い、再び本館に出直すことになった。 |
| 別館(新館)だって十分に歴史を感じる |
| 本館に入ると今度はどこからか放送で「日帰り入浴のお客さま、上がったら左手に進んでください」と言われた。顔が見えずに声だけで指示されるのも不思議な気分だ。なんかすっかり戸惑ってしまったけど、気を取り直して左手に進む。さすが明治元年の建物だけある。館内はどこをみても大正ロマンどころか明治クラシック。使い込まれた木の感触がスリッパを通して伝わってくるようだ。左に曲がった廊下の隅に浴室が集中している。なるほど、別館から入るよりも近い。 |

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| 女性用の「あたたまりの湯」 |
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左側に男女別の「あたたまり湯」、右側には岩風呂が1つある。奥には「ローマ千人風呂」の表示があったが、掃除中の札が立てかけてある。女性専用時間は午後3時から6時までだから日帰り入浴では利用できない。男性専用時間は午後7時から10時までで、以後の時間はフリーとあるからコンヨクで利用するようだ。 |
| 女性用の「あたたまりの湯」脱衣所(左)とローマ千人風呂脱衣所(右)の棚上にあった置物 |
| 一通りチェックしたので、まずは難易度の低そうな「あたたまり湯」へ。脱衣所の棚の上に金太郎とキューピーが温泉マークを巡って押し合っている置物があり、不思議な雰囲気を漂わせている。浴室は、壁、床ともにタイル張り。真ん中に小判型の浴槽があり、これもタイル張り。無色透明のお湯が右手のパイプからぼしょぼしょと流れ込んでいる。お湯はかなり熱め。カランはないので浴槽の湯を使う。これはローマ風呂、岩の湯共通で、さすが老舗だけあるなぁと感心した。 |

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| 岩の湯はコンヨク。脱衣棚の上には何もなかった |
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岩の湯は熱気がこもっていた。浴槽周りが岩組みになっただけで、お湯の印象は変わらない。せっかく来てこれだけじゃなんだか物足りない。ローマ千人風呂は「清掃中」の札が立っていたけど誰もいなくて掃除も終わっているみたいなので、さっと入らせてもらった。脱衣所はひとつしかない。ここも棚の上に千両、万両小判に温泉マーク、その両側に犬と老人という不思議な置物あり。千人というのは大げさだと思うけど、昔はこのぐらい大きな風呂って珍しかったんだろうな。ローマの由来がどこから来ているのか想像するに、まん丸の浴槽、真ん中の丸い柱のほか、壁にあったタイル絵などがハイカラな洋風っていうことなんだろう。ここは手前右側に「滝湯」と称する打たせ湯もある。 |
| ローマ千人風呂。四方八方にヒタヒタと音もなく湯があふれていた。 |
| 脱衣所には源泉の温度が68.5度と高いので2キロ先から沢の水を引き入れて温度調節しているとの張り紙があった。分析書の掲示はなしロッカーなどは一切ない。入浴料を払ったときにはそうした説明もなく、まして貴重品を預けるようにとも言われなかった。本館には人がいなかったし、再び別館に戻る気もしなかったので、温泉について質問することができなかった。湯治料金は一泊二食付で4875円(税込み)から。(2004年10月) |

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| ローマ千人風呂に入ってすぐ左手にあるタイル絵 |
瀬見温泉駅からのアクセス:
駅を出ると国道47号線がある。ここを右に進んでから川を渡っても温泉街に出るが、喜至楼に行くのなら47号を渡って南に直進した方が便利(瀬見温泉入り口と表示あり)。ゆるやかな坂道を下りながら道なりに右に進み、橋(笛を吹く義経の像が欄干にある)を渡って直進すると、温泉街の入り口近くに喜至楼がある。別館と本館の間には湯前神社があり、飲泉所と足湯が設けられている。本館の向かい側に共同浴場がある。
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