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●羽根沢温泉「羽根沢荘」
    
    

【源泉名】羽根沢温泉源泉  【泉質】ナトリウム−塩化物−硫酸塩温泉

【泉温】47.2度 【湧出量】不明  【pH】8.4 (すべて共同浴場の分析書から転記)

【住所】山形県最上郡鮭川村大字中渡1495 電話0233−55−2028 新庄駅から羽根沢温泉行きのバスで40分弱の終点下車、数十メートル戻ったところ

【浴槽】内湯 

【日帰り入浴の営業時間と定休日】不明   

【料金】300円

羽根沢荘の外観

 羽根沢温泉で一番手前にある旅館。バスの中からそのひなびた(というかひなびすぎた)外観を見て行ってみた。ただし、外から見たところ営業しているのかどうか分からない。玄関前にトラックが2台止まっていたので、解体工事でも始めるのかと思いつつ、前にたったら自動ドアがすーっと開いた。玄関にはゴム長が脱いである。玄関脇の下駄箱なんかどうみても何年か靴の出し入れをしていない感じだ。上がりこんで「ごめんくださ〜い」と声を張り上げたら、人が出てきた。日帰り入浴できるそうだ。ホッと一安心。浴室は大小2つあり、「誰も入っていないから大浴場へどうぞ」と言われた。

浴槽

 脱衣所はドアのペンキがところどころはがれているほか、脱衣カゴをおいた棚の上にもホコリが厚く積もっている。清潔好きな人にはとてもお勧めできないところだ。浴室は湯口に虫か魚とり用の網をあてがっているのがおもしろい。その理由はすぐに分かった。浴槽の中に白と黒の湯の花が大量に舞っているのだ。黒いのはススみたい、白いのは綿毛を引っ張ってスカスカにした感じで質感がちょっと違う。この旅館の状態から言って、あまり温泉を知らない人だったら「ゴミだらけ」と騒ぐかもしれない。
手前の縁に切れ込み画あって湯はここからあふれていく

 肌へのあたりは共同浴場と変わらないぬるとろ感あり。湯の花の分だけ、こっちの評価がどうしても高くなる。ぬるとろの湯に浸かって、白黒の湯の花と戯れるだけで極楽気分になれるところだ。壁の両側にいくつかあるカランは全滅状態。どこをひねってもお湯も水も出てこなかった。そんなことはどうでもいい、という気分にさせてくれるお湯だった。石鹸は置いてある。

黒い湯の花

脱衣所
黒い湯の花をすくってみた(左)。写真だと比較的清潔そうにみえる脱衣所(右)

網で湯の花を漉している

  上がってから分析書をメモしていたらおばあちゃん(大女将?)がやってきた。湯口の網はやはり湯の花をろ過するためだそう。「もったいない」と言ったら、「そうかねぇ」とニコニコしている。ここで掲示されている分析書は古いので共同浴場とは違うけど、同一源泉を使っていることも教えてもらった。後日、鮭川村商工会に問い合わせたところ、この羽根沢荘は「休業中」と説明を受けた。確かに宿泊客がいそうな雰囲気はなかった。でも、このまま閉館になってしまったりしたら、あまりにももったいない。ぜひ営業を存続してもらいたいものだ。(2004年8月)
網の中は湯の花がたまって修羅場状態

廊下に掲示してあった古い分析書は以下の通りで別館松葉荘と同一内容。(平成15年の新しい分析書は羽根沢温泉共同浴場のページに転記してあります)。

陽イオン mg/kg    陰イオン mg/kg    非解離成分 メタケイ酸 33.8mg
リチウム 0.1   フッ素 2.8     メタホウ酸 9.9mg
ナトリウム 1170   塩素 868.6        
カリウム 3.6   臭素 3.9        
マグネシウム 0.7   ヨウ素 0.7        
カルシウム 3.8   硫化水素 1.9   溶存ガス 遊離二酸化炭素 0.25mg
      硫酸 5.3        
      リン酸水素 0.1        
      炭酸水素 1630        
      炭酸 30.7        

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