記念すべきハンガリーの第1湯目。黄色味がかった建物は、学校のような感じで、外からみるととても入浴施設とは思えない。入口がいろいろあって、どこから入ればいいのかよく分からず、人の流れに従って一番奥の入口に。ここはUSZODAと書いてありプールの入口。温泉浴場に入るにはもっと手前の入口から入った方が近いと分かるのはあとになってからだ。
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取りあえず窓口で「プールと温泉」と言うと、向こうはうなずいて1100フォリントだと英語で言ってきた。プラスチックのカードとレシートをくれる。このカードを通して改札のようなところを入り、男女別の更衣室へ。白衣を着たお姉さんが、「あなたはここのロッカーを使って」というようなことを言いながら(これは想像)、ロッカーのドアを開けてくれる。ここで水着とビーサンに着替え、デジカメやタオルをスーパーのレジ袋に入れて準備が整うと、それを見極めたお姉さんが再びやってきてロッカーの鍵をしめ、ひものついた金属製の札をくれる。この札を水着の肩ひものところに結び、早速プールへ向かう。
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| この奥にプールの入口がある |
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更衣室のすぐ隣にあるシャワーを浴び、プールサイドに出る。まだ朝9時ごろなのに、たくさんの人が真剣に泳いでいる。みるとみんな水泳帽ないしシャワーキャップを被っている。帽子着用が義務付けられているらしい。いったん更衣室に戻る。すぐに戻ってきた私をみてお姉さんは不思議そうな顔をしたけど、帽子を被るジェスチャーをしたらすぐに察してロッカーを開けてくれた。
シャワーキャップで泳ぐのは初めてだけど、そんなこと気にしちゃいられない。ベンチに荷物を置いてプールに入る。周りの入浴客(遊泳客?)もみんなスーパーの袋に私物を入れてそのへんに置いているので、それほど心配しなくてもよさそう。
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| みんなかなり気合いを入れて泳いでいる |
入ってみると、確かにプールというには温かい水。でも、日本人の体感温度で温泉と感じるほどじゃない。ま、せっかくなので、のんびりと平泳ぎをする。ふと気がついたら、背が立たない。私は身長168センチあるのに、全然底に足がつかないとは、と思って回りをみたら、全く分からない単語の横に180cmと書いてあった。深さ180センチあるらしい。湯量が豊富なのか、それともプールでの泳ぎやすさを考えてのことなのか…。これじゃ、あまり泳ぎが得意じゃない人は、温泉でおぼれる危険があるかも。くれぐれもご注意を。それに大きなプールが2つあるうち、奥の1つは水が冷たすぎて入ることができなかった。早々に温泉浴場コーナーに向かうことにする。
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更衣室に戻り、お姉さんに「テルマルバート?」と尋ねてみる。テルマルバートは私が知っている数少ないドイツ語の単語で、そのまま『温泉』を意味する。ハンガリーは全体的に英語よりもドイツ語の方が通じやすい。お姉さんはあうんの呼吸で理解してくれ、「レフト、ライト、レフト」と左の方を指差しながら教えてくれた。そのまま左手に進んだものの、ほかの更衣室やらシャワーブースがあってよくわからない。会う人ごとに「テルマルバート?」を繰り返し、指差された方に進んで行くと、湯気のこもった薄暗い一角に出た。
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| 泳ぐプールではなく浸かるプールがあることに気づいたのは出てから…。あとの祭り |
左手に浴槽がある。おぉ〜。水着のままで男女混浴だけど、ホントに温泉って感じ。さっそく仲間入りをする。お湯はちょっとぬるめ、無色透明だけど少し濁っているような気もする。ただし、温泉浴場コーナーは窓もなく薄暗い一角なので、濁っていると感じるのは気のせいかも。金属製のパイプでお湯を投入しているところには、50代くらいの男性が陣取って、いろんなポーズをして腰、背中、首筋、足の裏などを打たせていた。すぐ近くに頻繁に人が出入りしているドアがあるので開けてみたら湯気がもうもうのサウナだった。
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温度表示はそれぞれの浴槽にあり、ここには32度、34度、36度、40度と4種類の浴槽があった。私はやっぱり40度の浴槽が好きだけど、どうもハンガリー人に人気があるのは34度と36度の浴槽らしい。平日の午前中のためか、入浴客は中年以上の人ばかりで、子供連れの人は見かけなかった。1人で来ている人と、2、3人のグループで来ている人が半々ってところかな。カメラは持っていたんだけど、薄暗くてフラッシュをたかないと写真が撮れないうえ、みなさんホント静か。じっとお湯につかっているので、気の弱い私が写真を撮れる雰囲気ではなく、遠慮した(ただし撮影禁止の表示はみかけなかったように思う)。浴槽や内装は日本人にもおなじみのタイル。内側からみると、屋根がドーム状になっているのが特徴的だった。
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| 入浴券売り場は英語が通じた |
温泉浴場から更衣室に戻るのに一苦労。狭苦しい通路が迷路のように入り組んでいるので、完全に道に迷ってしまい、気がついたときはなぜか一階上を歩き回っていた。温泉を示すドイツ語だけは知っているが、更衣室やロッカーは何ていえばいいのか分からない。あせりまくってあちこち行ったり戻ったりしていたら、入浴客の女性が「あっちよ」という感じで指をさしてくれた。みるとズラッとならんでいるシャワーブースの扉のうち1枚は、1階の通路に通じるドアだった。これじゃまったく見分けがつかない。
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着替えて帰る際、白衣のお姉さんにチップ100フォリントをあげる。英語のガイドブック、ロンリープラネットに「ハンガリーはチップ志向の国で、だれもがチップに期待している」と出ていたからだ。お姉さんはニコッと嬉しそうな顔をして、「また来てね」と言っているらしかった。帰る時はプラスチックのカードを改札機に入れ、そばにいる係員にレシートを渡す。そうすると改札機からジャラジャラと100フォリント硬貨が4枚出てきた。2時間以内で出たため、デポジットの返金があった。つまりプールと温泉の利用料は計700フォリント(約400円)ということになる。別の建物では飲用の温泉水を販売しているらしいが見物しそびれてしまった。(2003年7月)
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| プールはハンガリー語でUSZODA(ウソダ)という |
(資料編)
交通 ルカーチ温泉があるのはドナウ川の西(ブダ)側。近くに地下鉄の駅はない。ドナウ川の東(ペスト)側から行く際はトラムの4番か6番に乗り、西駅の前を通りすぎてマルギット橋を渡り終わった停留所で降り、そこが始発になっている17番のトラムに乗って1駅目が最寄駅。郊外電車HEVのマルギット橋駅も17番のトラムの始発に近い。私は4番のトラムでマルギット橋を渡りきった停留所から歩いた。
情報 住所は1027 Budapest, Frank Leo utca 25-29 電話(212)4088
営業時間はプールが月−金は6時から19時、土曜は夏期が19時、冬期は17時まで、土曜は夏冬とも17時まで。温泉浴場が平日は6時から19時、週末は6時から13時。ただし変更される可能性があるので、現地の観光案内所などで要確認。
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