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第1次世界大戦が終わった1918年に完成したという大型ホテル内の温泉施設。日帰り入浴の受け付けは正面玄関ではなく、右手に回ったところにある。窓口にはかなりながい行列。ほとんどが外国人旅行者のようだ。
入口にはハンガリー語、ドイツ語、英語で「(2003年)6月から入浴料の徴収システムが変わり、デポジット制になりました。利用時間に応じて最初に支払ったデポジットを利用後に返金する仕組みです」と説明がある。私の番になり、「温泉とプール」と言って2700フォリント(約1400円)払うと、プラスチックカードとレシートをくれた。
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| トラムの停留所からみた正面玄関。日帰り入浴は右脇の入口から |
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改札の機械にプラスチックカードを通し右手の更衣室に。ここで係員のおばちゃんが白いエプロンと袋に入った1回分のボディシャンプーをくれる。更衣室は男女別ながら個室(キャビン)制で、自分が案内された部屋で水着に着替え、荷物もその部屋に置いておくという仕組み。準備ができたらおばちゃんに鍵をしめてもらい、番号がかかれた金属片を受け取る。個室のドアに書いてある番号と金属片の番号はなぜか違うので、念のため個室の番号を覚えておいたほうがいいかも。
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| おばちゃんが渡してくれたエプロン。中央はプラスチックの入場カード。右上はゲッレールトの名前が入ったボディジェル |
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おばちゃんが渡してくれたエプロン、話には聞いていたけど不思議な代物だ。だって胸を隠すと下が出て、下を隠すと胸が出る。あるいはほかの使い方があるんだろうか。そうとも思えないけどな〜。取りあえず水着に着替え、エプロンとデジカメをスーパーのレジ袋に入れて温泉浴場へ。足を踏み入れたとたん「うわ〜」と声を出してしまった。小学校の時の体育館のような空間なのだ。高い天井はカマボコ型のドーム。壁から天井にかけてはくすんだ緑のタイルが続いている。やっぱりここもトルコ風のエキゾチックな雰囲気が漂っている。浴槽は左右に2つ。左側がぬるく(32度)、右側が熱い(36度)。ぬるめに5人、熱めに3人の入浴客がいる。エプロン姿の人はいなくて、みんな水着姿だ。観光客かな。受付はあんなに行列ができていたのに、みんなどこに行ってしまったんだろう?
日本人の私にしてみれば、熱めの湯でも、どうしようもなくぬるい。それでも32度の湯の方が人気とは不思議なもんだ。
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| 女性用の温泉浴場。熱い方の浴槽から天井を撮っている |
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お湯はかすかな金属臭+イオウ臭? ほのかに甘みを感じさせる臭いも混じっている。湯口には成分が白くこびりつき、赤茶色に変色している。まさに温泉なんだけど、ただっぴろい空間のせいか、なんかスカスカして手持ちぶさただ。水飲み場も2ヵ所ある。奥のシャワーブースの両側には水風呂とサウナもあった。
しばらくしたら、真っ裸の集団がやってきた。みんなまるまると太っている。どうやら地元の人らしい。これで水着集団と裸集団の割合は半々になった。私もどちらかといえば裸で入りたいほうだけど、なんかここは広すぎて温泉浴場という感じがせず、水着のままでいた。結局、熱めの湯に入っては傍らのベンチに座ったり寝そべってウトウトしたりして、ここに一番長くいた。
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| 熱い方の浴槽 |
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しばらくまったりしたあと、更衣室に戻って今度はプールへ。エプロンを手に持っているところをロッカー係のおばちゃんに見つかり、回収されてしまった。タオル代わりに使っていたのにな。ドアを開けると、ガイドブックなどの写真でよくみかけるプールに出た。ここは帽子が必要らしく、青いビニールのシャワーキャップが置いてあった。ただ、手を入れてみると冷たい。入る気にならない。ほんまもんのプールだ。屋根は開閉式で、天気がいいので少し開いていた。なかなか雰囲気のあるプールではある。トルコっぽさはみじんも感じられない。奥にある小さなプールはぬるま水程度の温度だったので少しだけ入り、2階から野外プールに出てみた。
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| 室内プールは天井が開閉式になっている。冷たくて深い |
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そしたら、いるいる。夏の江ノ島海岸みたいにメチャ込み。ほとんどのデッキチェアは占領されている。それに暑い。日陰を探すのに一苦労だ。奥の方には波の出る温泉プールもあった。プールの途中で空中にロープが張られていて、手前の方が深くなっているのでそっちの方には水泳が得意な人だけ来るようにという表示があった。波は1時間に10分だけあるらしいけど、ちょうど私の見たときは波が出ていた。この波が結構荒い。みんなキャーキャー騒ぎながら波に身を任せていた。『波の出る温泉』なんて、日本じゃちょっと考えられない。
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| 屋外にある波の出る温泉プール |
小腹が空いたので売店で紙パックのオレンジジュースとサンドイッチを440フォリント(約250円)で買い、高級ホテルの中の売店なので、これでも町中の店に比べたら高い。日陰の椅子を探して食べる。気温は軽く30度を突破しているだろう。外に来るとさっきの冷たいプールが恋しい。コンクリートの照り返しもあって、頭がクラクラ感じだ。
野外プールのコーナーはかなり広い(プール自体よりもプールの周り)。家族連れやカップルならたっぷり半日は楽しめそう。私も予想以上に長時間をすごしてしまったせいか、帰り際にデポジットの返金を受けられなかった。4時間以上もいたかな〜。時間をチェックするのを忘れた。出口のところにいた官僚顔のおっさんに質問してみたけど、英語が通じず諦めた。(2003年7月)
(資料編)
交通 ゲッレールト・ホテルがあるのはドナウ川の西(ブダ)側でドナウ川沿い。近くに地下鉄駅はない。ペスト(ドナウ川の東側)から行くんだったらバス7番か7A番(ともに東駅の脇を経由してエルジェベート橋を渡る)かトラム47番か49番(川を渡った停留所がゲッレールト・ホテルの正面玄関前)が便利。ブダ側の北部から下って行くのだったらドナウ川沿いに走るトラム18番か19番が正面玄関前に停まる。
情報 住所は1118 Budapest, Kelenhegyi utca 2-4 電話(466)6166 日帰り入浴の入口は正面に向かって右側
料金(2003年9月末まで)はプール利用の場合、キャビン(個室)利用が2700フォリント、ロッカー利用が2200フォリントで、利用が2時間以内の場合はキャビンが900フォリント(ロッカー600フォリント)返金、2−3時間だと600フォリント(400フォリント)返金、3−4時間だと300フォリント(200フォリント)返金。確認していないけど、温泉も利用する人はキャビンしか利用できないようだ。夏期の営業時間は午前6時から午後7時。冬期(10月1日から4月末)は野外プールは休業。冬期の室内プールと温泉の営業日と営業時間は未確認。
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