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●ハンガリー・ブダペスト「ダンダール温泉」
     
     
ダンダール温泉外観

 ブダペストの南のはずれにひっそりある温泉。ガイドブックなどには出ていないので、観光客はほとんど来ないみたい。表通りから横道に入るとと人通りはあまりなく、朝晩はちょっと寂しい雰囲気になりそうなところだ。温泉はすぐにみつかった。前庭などはなく、通りに面した茶色いレンガ造りの建物に「温泉」と書いてある。受付で「温泉に行きたいのです」と言ったら、中にいた女性はかなり驚いた様子で、自分の手に600と書いた。600フォリントということは、これまでにブダペスト市内で入った温泉の中で一番安い。

ちょっとみただけじゃ、温泉とは思えない外観

 2階に上がるように手まねで指示された。2階の男女別更衣室は入口がカーテン。窓を開け放っているのでカーテンがはためくとちょっと中がみえそう。奥まったロッカーに陣取ると、窓の向こうの建物から丸見えだ。よくみると、向かいの建物はガラス窓が全部割れていて人影もない。放置ビルのようだ。このあたり、治安があまりよくないのだろうか。

 ロッカーの仕組みはほかのところと変わらない。仕度が終わると白衣のおばちゃんがやってきて鍵をかけ、何やらチョークで扉に書き込んで私に金属片を渡してくれた。更衣室には私のほかに1人だけしかいない。すいている。

 入ってきたのとは別の階段で1階に降り、マッサージ室の脇のドアを開けると、半円型の浴槽が目に飛び込んできた。お湯がうっすらと緑色がかっている。タイル造りの半円型の浴槽は3つに仕切られ、左から20度、35度、38度となっている。真ん中にある35度の浴槽が一番入浴客が多いし、面積も広い。入浴客は全部で女性3人、男性5人くらいとすいている。ここは公衆浴場を改装して1978年にオープンしたところで、トルコ風の影響はない。天井もドーム型じゃないし、浴槽も八角系じゃない。ハンガリーで入った温泉の中では一番日本の温泉に近いような気がする。

ダンダール温泉内部
右側が38度、左側が35度。間に排水溝がある

 もちろん私は38度の浴槽へ。奥の浴槽に金属製のパイプがあり、上から湯がそそがれているので、当然投入口の近くへ移動した。パイプはかなり細く、浴槽の大きさに対してちょっと投入量が少なめのような感じ。湯口の近くと一番遠いところでは温度にもかなりの差があった。しかし、ハンガリー人はそんなこと気にしないようだ。これまで見ていても、湯口の近くに人がいないことも多い。みんな均等に散らばっている。

 それぞれの温度の浴槽は排水溝で仕切られ、オーバーフローした湯が捨てられている。湯口からの湯を手ですくって臭いをかいだら金属臭がしたけど、これはパイプの臭いなのかな? 柔らかな感じの湯でまったりできた。ただし、シャワーブースは2つのみで、扉を閉めるとかなり暗い。設備的にはやっぱり観光客向けというよりも、ジモティ向けなんだろうな。私は利用しなかったけど、20度の浴槽前のあたりにサウナがあった。上がり際に写真を撮っていたら、白衣のお兄さんに「ノーフォト」と言われてしまった。写真撮影はいけないらしい。(2003年7月)


(資料編) 

交通  ダンダール温泉があるのはドナウ川の東(ブダ)側。トラム2番でHaller Utca(Boraros Terの次)で降り大通りを渡る。Haller通りよりも一本手前の横道がDandar通りで数十メートル進んだ右側に温泉がある。地下鉄で行くんだったら3号線のKlinikak駅下車、Thaly Kalman通りをどこまでも南下し、トラムの通っている通りを渡ると、道の名前がDandar通りに変わり2ブロック目の左側(ただし地下鉄駅周辺の治安などは不明)。駅からだいたい1キロ。

情報 住所は1095 Budapest, Dandar utca 5-7  電話(215)7084 料金は600フォリント(約330円)。営業時間は平日が午前6時から午後7時。土曜日が6時から正午。日曜日は休業。


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