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チェコ・カルロヴィ・ヴァリ(カールスバート)
     
     

 1997年9月、チェコを旅するとき「温泉地のカルロビ・ヴァリはとても美しい町」と聞いて訪ねることにした。このころは特に温泉に興味はなく、街並みをみるのが目的だった。プラハからバスで2、3時間。神聖ローマ帝国のカール大帝、ベートーベンやゲーテも湯治に訪れたという中欧の名温として知られている。公共の入浴施設はチェコ語でラーズニェといい、中心部に何カ所かあるけど、入っていないのでどんなところかは不明。源泉は最高73度ということなので、ひょっとしたら40度以上の湯に入れるかも? 

何ヵ所かある飲泉所には朝早くから源泉をくみにくる人たちがいる。屋内の間欠泉もある
    
 川沿いのプロムナード(遊歩道)は温泉を飲むための風変わりな形のカップを手に老若男女がそぞろ歩きをしている。源泉はあちこちに涌いていて飲用は自由にできる。私も飲んでみたけど、鉄分の味が濃くてとんでもない味。吐きそうになった。「こんなのを飲んだら病気になりそう」と日記に書いてある。「う〜ん。まずい」と思っても、とても「もう1杯!」とは言えない。

 この町は本当に美しいところだけど、プロムナードを歩いていたら高校生ぐらいの若い女の子2人に「シッシッ」と言われた。どうやら人種差別主義者だったみたい。すごくショックでこの町の印象がすっかり悪くなった。温泉街の入り口にあるコスモスという安宿に2泊した。清潔でお姉さんも愛想が良かった。

飲泉用のカップは持ち手がストロー状になっている

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