らくだジャーナルＴＯＰ＞東京都の温泉目次＞前野原温泉「さやの湯処」
　　　　

【源泉名】板橋前野温泉　　　【泉質】ナトリウム−塩化物強塩温泉 【泉温】４０．１度（気温４１度）　【湧出量】毎分２７０リットル　【揚湯量】日量５０トン（規制による）　【ｐＨ】　 【住所】東京都板橋区前野町３−４１−１　電話０３−５９１６−３８２６　都営地下鉄三田線の志村坂上駅から徒歩１０分　赤羽・ときわ台駅からバスを利用しても行ける。 【浴槽】内湯（水風呂含め）８とサウナ２、露天４（うち１つは加熱掛け流し浴槽）

【日帰り入浴の営業時間】１０時から２５時（最終受付２４時）

【入浴料】８００円（平日＝時間制限なし）、１０００円（土日祝＝５時間まで。５時間以降は１時間につき１００円）　年末年始、お盆などの時期は土日祝日料金

	２００５年１２月２０日のオープン日に行ってみた。外観は最近どこでも見かける日帰り温泉と同じながら、受付・精算のシステムはちょっと違う。下駄箱の鍵を受付に渡して受付をする。料金は自動精算機で後払いだ。下駄箱、ロッカーともに返却式とはいえ１００円玉が必要なのはちょっと面倒くさい。精算は下駄箱の鍵についているバーコードを読み取らせ、画面に現れる金額を機械に入れる仕組み。自動精算機は３台ある。
掛け流し浴槽の湯口はオープン初日にして茶色く変色している

　脱衣所は予想よりもこじんまりとしているが、その割には化粧コーナーのスペースががたっぷりとってある印象。いずれにしても、週末や休日はかなり込み合うのではないかと思う。ロッカーは好きな場所を使える。

内湯は温泉を利用していないので、ほとんどの時間を露天スペースですごした。予想よりも広い。外に出るとすぐ壷湯と薬草サウナがあり、その奥に温泉をつかった丸い循環浴槽、その隣に細長い掛け流し浴槽がある。掛け流し浴槽からオーバーフローした湯が丸い循環浴槽に流れ込む仕組みだ。
源泉掛け流し浴槽のほぼ全体像。色は写真ほど濃くない

　掛け流し浴槽は７人も入ればいっぱい。お湯は茶色っぽく濁っていて、足元が見えない。循環浴槽には手すりがあるが、掛け流し浴槽にはないので、高齢の方は足元をかなり気にしていた。分析書によると源泉温は４０．１度ながら浴槽の温度計は４３〜４４度を指していた。入浴後に加熱していることを確認した（ただし、源泉掛け流しという表示だけで加熱や消毒の有無などについての掲示は館内になかった）。夏場も加熱するのかどうかは不明だが、地表では２６−２７度にまで温度が下がるそうなので、多分加熱するのだと思う。

	掛け流しだけあってお湯の個性はちゃんと残っている。浴槽の外にいても強い金気臭を感じるほど。あと油（臭素）臭も。強塩温泉だけあって、つかっていても火照ってきて、とても長湯はできない。最初つるつる、あとキシキシを感じるお湯だった。顔についたお湯はものすごくしょっぱい。全体的にいって都内の温泉としてはかなりレベルの高いお湯だと思う。露天スペースの一番奥にある寝湯は、一般的なものよりもちょっと深め。そのせいか、枕部分に頭をおいていると後頭部の髪の毛が塗れてしまうのが気になった。
源泉掛け流し浴槽の左手にある循環浴槽

　洗い場は４０カ所ぐらい。カラン・シャワーともにお湯の勢いが弱いような気がしたが、私の使ったところだけかもしれない。ボディソープとリンスインシャンプーは完備。女性用のお休み処が２階にある（有料のマッサージチェアなどのほか、畳（ゴザ？）敷きでごろんと横になれるスペースあり）のはうれしい。食事処は利用しなかったが庭が美しいそうだ。（２００５年１２月初訪問）