![]() らくだジャーナルTOP>栃木県の温泉目次>老松温泉「喜楽旅館」 |
||||||||||||
●老松温泉「喜楽旅館」 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() 【泉温】不明 【湧出量】不明(ちょろちょろと湧いている) 【住所】栃木県那須郡那須町湯本181 電話0287−76−2235 【浴槽】内湯(ぬる湯&あつ湯) 【温泉利用状況】加温あり 【日帰り入浴の営業時間】8時から20時 【入浴料】500円(45分間)
那須湯本の一角といってもいい場所にあるにもかかわらず、まったくの別源泉を利用している温泉旅館。湯本のメインストリート、郵便局近くの旭橋のたもとにある小さな道案内表示に従って道を入る。ちゃんと「喜楽旅館駐車場」と看板があり、車をおいて未舗装の道を歩いていくと、右側に母屋(受付棟)、左に離れ(浴室・客室棟)がある。 入浴時間と入浴料は浴室棟の引き戸に張られているのだが、入浴料の支払いは母屋で。浴室棟に入って階下の浴室へ。事前に各種サイトや口コミ情報で「廃屋のよう」とか「崩れかかっている」などという評判を目にしていた割りに、古びてはいるもののいたって普通の建物でちょっと拍子抜けする。
週末とはいえ、決してメジャーとはいえない施設なのに脱衣所に先客がいた。ちょっと意外だった。先客はちょうど引き上げるところで、それからは最後まで独占状態だった。浴室の戸を開けると板張りの渋い浴室に白濁の湯をたたえた浴槽がふたつ。私好みの絶妙なひなび感が漂っている。 奥の浴槽は溜め湯状態でぬるめ(37度)、手前は加熱源泉をチョロチョロと足していて熱め(42度前後)になっている。透明度は20センチ程度。予想していたよりも肌なじみの良いスベキシの湯だ。これが弱アルカリ性たる所以だろうか。那須湯本の湯よりも肌触りが軽いような気もする。ちょうど1カ月の「湯切れ」状態のあとだけに、湯が体にジワジワと染み込む。なんとなく後を引く湯で去りがたくなってしまった。
湯口脇には飲泉用のカップが2つ。源泉の蛇口をひねって源泉をくみ、口にふくむ。一瞬だけ『あれ、無味?』と感じた瞬間、強烈な苦味が口の中に広がった。うへ〜。雑味のない純粋な苦味で、かなりクル。良薬は口に苦し? 効きそうではある。あとで話をうかがったところ、糖尿病の人に効果があるそうだ。慣れれば苦味も気にならないとか。 帰り際に母屋に挨拶がてら、開湯は60〜70年前であることや那須湯本の硫黄泉とは違う弱アルカリ泉であること(那須湯本の酸性の湯とは違って弱アルカリ泉だという意味?)などをうかがい、源泉は母屋の地下で湧いていることも教えてもらった。家の中で温泉が湧いているってすごいな。成分表などの掲示はないので源泉の詳細は不明。(2008年10月)
|
||||||||||||
らくだジャーナルTOP>栃木県の温泉目次>老松温泉「喜楽旅館」
|