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●山空海温泉  
     
     
山空海温泉外観【泉質】不明=掲示なし(名詞には炭酸ナトリウム泉と記載されている)

【泉温】 【湧出量】不明=掲示無し(聞いたところでは源泉は18度くらい)

【住所】大阪府豊能郡能勢町下田尻801 電話072−737−1790もしくは090−7887−0995 

【温泉利用状況】かけ流しとの掲示あり。源泉浴槽以外は当然加熱している

【浴槽】内湯(熱め、ぬるめ、源泉の3種類)   

【営業時間と休業日】10時から19時(11月から3月の冬季は18時まで)日曜祭日は8時から営業  毎週月曜定休

【料金】700円  

 能勢電鉄・光風台駅から1時間半近くかけてテクテク歩いて行った。交通量が多いので、湖の対岸をのんびりと歩く。桜が人知れず咲き乱れ、ウグイスが鳴いている。気持ちよく歩いているうちに川幅が段々と狭くなり、「300メートル左山空海温泉」の小さな看板が目に入った。それからしばらく歩いて「能勢町にようこそ」の柱が見えてきて、さらにその先にようやく田尻川の対岸に山空海温泉が見えてくる。300メートルよりも随分歩いた気がする。

手前が熱め、奥がぬるめになっている

 屋根に赤い温泉マークが描かれているので、気づかずに通り過ぎる心配はなさそうだ。入口はもっと先なので、温泉マークを横目にいったん通り過ぎてから左に曲がり、少し戻る格好になる。人懐こい犬が3匹、わらわらと寄ってきた。順番に撫でてあげても足りないらしく、『遊んでよ』とばかりにからまってくる。

 入浴料は券売機で。お札は受付けないので、700円分の硬貨を用意しておかなくてはならない。女湯は奥にある。浴室は窓際いっぱいに2つの浴槽がある。左側がぬるめで、右側が熱め。無色透明の湯はつるつるヌルヌルして肌にまとわりつくような感触。手前の左手には1人用のステンレスの浴槽があり、ここには源泉がそのまま入っている。蛇口をあければ源泉かけ流しで入ることができる。タマゴの臭いがする源泉は飲用可だ。源泉と高温浴槽の反復浴を繰り返してはぬるめの湯にのんびりとつかるのを繰り返した。

 窓には「山空海温泉憲法」が掲示されている。曰く「当温泉では、管理人、オーナーの言うことが憲法ですので間違っていても従える人のみ入場して下さい」などと、ちょっとものものしい。とはいえ、この憲法を制定?したオーナーは4年ほど前に他界し、今はオーナー未亡人ともう一人の女性が交代で管理している。温泉経営はあくまで片手間でやっているので、採算は度外視しているとか。

山空海温泉源泉浴槽
源泉浴槽。飲泉用のカップがある

 窓からは菜の花の向こうに通りを行きかう車が見える。遠くからはウグイスの声も聞こえ、すごくゆったりとした気分になれた。休憩したり入浴したりでゆっくりすごす入浴客が多いそうだ。簡単な食事も可能。。平日の午前中だったせいか、女湯はずっと独占状態だった。

 管理人の女性もすごく良い方で、いろいろな話をうかがうことができた。延々と歩いてきた価値があった。湯治は1泊3食付5000円だそう。こんなのどかなところでお風呂に入ったり犬と遊んだり、浮世を忘れてのんびりできたらいいなぁ。「もっと近くに住んでいたら療養に来ればいいのに」と言ってもらったが、遠くても来たいし大阪までなら簡単に来られると思うけれど、その先のアクセスを考えると簡単に来られるところじゃなさそうだ。

 私にとっての「名湯」とは、お湯の良さはもちろん、アクセスの大変さ(でも楽しいこと)や湯守の人柄によるところが大きい。さらに人懐こい犬でもいればさらにポイントアップ。ここは多くの点で本当に私好みのところで、ほっこりとくつろぐことができた。ここの源泉で鼻うがいすると花粉症に効き目があるとうかがい、実際にやってみた。私は鼻うがいが苦手なのだが、それでも少しは鼻の通りがよくなった気がした。(2007年4月)


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