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●あたみ温泉 
    
     

【源泉名】あたみ温泉   【泉質】ナトリウム−炭酸水素塩泉

【泉温】52.6度(気温31.0度) 【湧出量】測定せず(動力揚湯、掘削700m)  【pH】8.4

【温泉利用状況】完全掛け流し(加水、加温、循環一切なし)、消毒もなし=外壁に掲示 

【住所】大分県大分市末広町1−3−4 電話097−532−4324 JR大分駅を出て線路沿いに左手(別府方向)に進むと右側にある。駅から1、2分。(地図

【浴槽】内湯    【営業時間】14時から23時 毎週火曜定休   【入浴料】300円

 大分県というのは温泉的には極めてすぐれた県で、県庁所在地の駅から歩いてわずか1、2分という場所にも、良質の温泉銭湯がある。この「あたみ温泉」、駅のホームからも見える文字通りの駅前温泉だ。しかも外壁に「天然温泉100% 当あたみ温泉は掛け流しです。加水、加温、循環および入浴剤、消毒剤の混入はしておりません」と表示してある。分析表まで外壁に掲示と、情報開示が進んでいるというか、温泉への自信のほどがうかがえる。

 中は昔ながらの温泉銭湯。飴色に変色したロッカーがいい雰囲気をかもし出している。午後の早い時間だというのにご近所の常連さんで大賑わい。浴室のカランも昔ながらの水と湯が別の蛇口になっているやつ。赤い湯のボタンを押したのに一向に湯が出てこないので隣のカランに移ったところで背後にいたご婦人から声がかかった。

 「ねえちゃん、ここ初めて? ず〜っと押してないとお湯は出てこないよ。隣に移っても同じだ」。ず〜っと押していたら、本当だ。温かい湯が出てきた。しかもカランの湯も温泉で茶色っぽく色がついている。そこからは一緒に入っていた10人ぐらいのご婦人の関心の対象となり、世間話と旅の話に花を咲かせる。
外壁の掲示。これじゃ素通りできない

 浴槽は熱めとぬるめの2つに区切られている。ぬるめでも十分に熱い。「うわっ、熱い」とつぶやいたら皆さんに笑われた。茶糸っぽいお湯はつやっぽいというか、なめらかというか、肌へのあたりがとても良い。「ここに毎日入っているからみんな美人なんだよ。分かるでしょ?」と言われ、間髪を入れずに「最初からそうだろうと思ってました」と言ったら、みんな爆笑した。いいなぁこういう雰囲気。

 帰り際、番台のおばちゃんに「大分なのに、なんで『あたみ温泉』なんですか?」と聞いてみた。「知らないねぇ。でも、風呂なら熱海だっていうんでつけたんじゃないのかねぇ」。なるほど。雰囲気といい、お湯の質といい、本家本元の熱海もうかうかしちゃいられない。嬉しい一湯だった。銭湯なので備品はない。下記の成分表は非乖離成分と溶存ガス成分容量は不明。蒸発残留物は1.290g/kg。(2006年1月)

陽イオン mg/kg mval%   陰イオン mg/kg mval%
リチウム 0.4 0.28   フッ素 1.6 0.44
ナトリウム 406.0 86.38   塩素 139.0 20.43
カリウム 85.5 10.70   硫酸 2.5 0.27
アンモニウム 2.5 0.68   r燐酸一水素 0.9 0.10
マグネシウム 0.4 0.16   炭酸水素 867.0 74.04
カルシウム 7.3 1.78   炭酸 54.0 4.69
マンガン 0.1 0.02   水酸 0.1 0.03
合計 502.2       1065.1  

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