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●栃尾又温泉「自在館」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() 【泉質】単純放射能温泉 【泉温】(1)35.4度(気温25度) (2)24・5度(気温28度) 【湧出量】(1)毎分49リットル=したの湯の掲示、101リットル=うえの湯の掲示 (2)毎分100リットル未満 ともに自然湧出 【pH】(1)8.6 (2)7.7
【住所】新潟県魚沼市上折立 電話025−795−2211 上越新幹線&上越線浦佐駅から1日2回無料送迎サービスあり(要予約)。あるいは上越線小出駅から栃尾又温泉行きのバスで終点下車 【浴場】うけずの湯(貸切露天風呂)、たぬきの湯とうさぎの湯(時間帯により男女別内湯もしくは貸切風呂)の3つは自在館専用、うえの湯としたの湯(時間交代制男女別内湯)は他の旅館宿泊者と共同利用 【温泉利用状況】下記の個別の浴場ごとに記載 【入浴料】日帰り入浴は食事つきのプラン(2725円〜)のみ
【公式サイト】 http://www.jizaikan.jp/ 急に思い立ち、前日に電話予約して宿泊した。ロビーでどくだみ茶をいただきながら宿泊カードに記入する。コーヒーと冷やした源泉も自由に飲める(日帰り利用客はコーヒーは200円)。案内されたのは本館2階の角部屋「紅葉」。6畳間で部屋には冷蔵庫はあるもののセキュリティボックスはない。貴重品はフロントに預ける。作務衣はMとLの2種類用意されているのは親切だ。座卓の上には5つある浴場の利用時間帯を示すチャート、温泉の詳細を手書きの文字と絵で説明した栃尾又温泉自在館讀本が置いてある。
この自在館讀本はとてもよくできていて関心した。おまけに「当館のチェックインは13時でございます。どうぞ早めのおこしでごゆっくりお過しください」「チェックアウトは11時くらいでございますが、少しくらい遅くなっても構いません」という姿勢が嬉しい。私自身も一便の送迎車で到着したのでチェックイン時間前だったのだが、とくに待たされることもなく部屋に案内された。 夕食は18時から、朝食は8時から9時の間に1階の食事処でと案内された。1人旅の人が私以外にもかなりいて、1人用のテーブルが5つもセットされていたのはちょっと意外。メニュー&味はごく普通の旅館食といった感じ。1人鍋(鴨鍋だった)に刺身に煮物に、焼き魚に…といった内容。
ただし、私は安いコースだったので、もっと上級コースにすれば内容は全然違ったかもしれない。ご飯と味噌汁はセルフサービスでおかわり自由。朝ごはんはセルフサービスのテーブルがあり、サラダ、漬物、ジュース、自在館オリジナルの納豆、ホームメードのヨーグルトなどを自分で自由に取ることができる。もちろん、自分用のテーブルにセットされた朝食もある。部屋・料理は平均的というかごく普通だった。 浴場は5つあり、そのうち「したの湯」と「うえの湯」は栃尾又温泉の他の旅館宿泊者と共用で、いってみれば共同浴場的な存在。男女時間交代制、「うけづの湯」、「たぬきの湯」、「うさぎの湯」は自在館専用で40分ごとの貸切風呂になっているほか、「たぬき」と「うさぎ」は夜間時間帯には男女別の内湯となる。そんなわけで非常に複雑な仕組みになっている。1泊で全部の浴場を回るのは結構大変だ。以下、浴場ごとに説明する。
●霊泉したの湯(5時から15時は女性用、15時半から23時は男性用、深夜から未明は入浴不可) 脱衣所の外に飲泉用の蛇口、脱衣所内は脱衣棚とトイレ、洗面シンクのみ。浴場は洗い場が1カ所で一応石鹸は置いてあるが、のんびりと体を洗っていられるような感じではない。というのも出入口のスペースが狭く、そこで体を洗っていると出入する人にしぶきがかってしまうからだ。
浴槽は2つに区切られていて、左手の小さな部分が加熱循環、大きな部分が源泉かけ流しになっている。大浴槽の中程に石柱があり、その2カ所から塩ビパイプの湯口が突き出している。それだけでなく、石柱のフタ部分?からも湯がにじみだしているのがわかる。源泉の真上にあるというのも納得なのだ。お湯は無色透明で、体温よりも低い湯にみなさん、じ〜っと浸かっている。窓際は深く、手前側は段があって浅め。駅からの送迎車の運転手さんが教えてくれた通り、長時間浸かっていると、ものすごく細かい泡が体についているのが分かる。湯口の上にはカップが置いてあり飲泉可。無味で冷やして飲むとおいしい(チェックアウト時にペットボトルに入れた源泉をいただいた)。
午後と朝方に2時間半ずつ浸かった。中には本を持参して浴槽内で読んでいる人も。部屋の讀本にはごご3時から6時は瞑想の時間なので私語を慎むようにとの注意書きがあったが、残念ながらその時間帯は男性用。したがって湯治で長期滞在している人たちの間で会話が盛り上がっていた。あと、窓ガラスが汚かったのがちょっと残念。 さらに残念なのは浴槽内に太い灰色の塩ビパイプがぐるっと敷設されていること。パイプには小さな穴が無数に空いているのだが、特に湯が出ていることは確認できなかった。それにしても雰囲気ぶち壊しだな〜と思ってチェックアウト時に尋ねてみたら、何年か前の中越地震の際に源泉の温度が下がってしまい、この浴槽内のパイプに熱い湯を通して浴槽内の湯を温めていたそうだ。要するに熱交換ということ。穴は関係ない様子だ。なるほど、そういうワケだったのか、と納得した。
●霊泉うえの湯(5時から15時は男性用、15時半から23時は女性用、深夜から未明は入浴不可)
一番大きな浴槽は非加熱かけ流しだそうで、湯口には飲泉用のカップが置いてある。しかし、浴槽の青いタイルはピカピカで「したの湯」とはまったく異なる雰囲気。右手には加熱循環の浴槽(塩素系薬剤を利用)と寝湯もある。「したの湯」に比べると満足度は低かった。体への泡付きも少ないように感じた。 脱衣所の分析書を見ると、「したの湯」とは同じ栃尾又1号源泉にもかかわらず、泉温や湧出量の数値が異なっている。同一源泉を別の日に分析したのかと思いきや、分析日はまったく一緒だ。どういうことなのだろうか?
●たぬきの湯とうさぎの湯(22時半から翌8時までたぬきが男湯、うさぎが女湯、それ以外の時間帯は40分単位の貸切風呂) ともに立派な湯口があるのだが使っておらず、壁にある蛇口から湯が注いでいる。加熱かけ流し。「うえの湯」「したの湯」とは別の源泉を利用している。川の対岸から自然湧出しているそうで、入り比べると1号泉との違いは鮮明。こちらの方が、まろやかさというか軟らかさを感じる湯だ。
たぬきの湯は浴槽の真ん中にコンクリートの台座?のようなものがある。座るにしては表面がザラボコ状態だし、いったい何のために設置されているのだろう? 謎だ。 普通の旅館だったら普通に男女別内湯として使いそうな浴場を貸切で使えるなんて贅沢な気分だ。しかし、フロントに利用可能かどうかを確認してカギを受け取り返却するのはちょっと面倒くさい。「うさぎの湯」にあった日本温泉協会の温泉利用証によると、新湯注入率が「3」、源泉が「4」評価で、残りの「給排湯法式」「加水」「引湯」「泉質」はいずれも最高の「5」評価だった。
●うけづの湯(40分単位の貸切風呂、24時から5時まで入浴不可) 浴槽の縁にある丸太がちょうど枕代わりになって、これに頭をもたれかけてウトウト…。しかし、40分の時間制限があるとのんびりできないな〜。浴槽周りにクモの巣がいくつかあったのが少し気になった。部屋にあった讀本によると、このうけづの湯は寒い時期に限り循環を併用するとのこと。(2010年8月) したの湯の成分表
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