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●丸尾温泉(霧島温泉郷)「旅行人山荘」
      
      

【泉質】単純温泉2本、硫黄泉1本(訪問時に硫黄泉は利用していなかった)

【泉温】単純温泉は60度と69.5度 【湧出量】単純温泉は毎分56.6リットルと38.8リットル ともに自然湧出 (硫黄泉は分析書の掲示なし)pH6.9

【住所】鹿児島県牧園町高千穂3865 電話0995−78−2831 霧島神宮駅の近くから林田バスで丸尾まで行ってバス停から送迎してもらった

【浴槽】大浴場(内湯と露天)男女各1と貸し切り露天3

旅行人山荘の外観

【営業時間と定休日】11時から15時

【入浴料】大浴場500円、貸し切り露天風呂は「赤松」が50分1人1000円、「ひのき」と「もみじ」が30分で各500円。 貸し切り露天に入ると大浴場を無料で利用できる。

客室から桜島を望む

 出版社「旅行人」を経営している作家・蔵前仁一氏の実家。数年前に名称を「霧島プリンスホテル」から「旅行人山荘」に改めたのはそのせいとみられる。1階ロビーには雑誌「旅行人」のバックナンバーが並べられ、宿泊者は見本誌をもらえる。山荘というと山小屋風のところを想像するひともいるかもしれないけど、写真の通り5階建ての立派な建物だ。高台にあるのでとにかく眺めがいい。天気がよければ視界が開けた南側には桜島、開聞岳、鹿児島空港が広がり、各客室や大浴場の露天風呂から鑑賞できる。夜は火星らしい明るい星も見えた。

すべての客室は南側に窓があり、天気がよければ桜島がみえる

 お目当ては、原田知世が出ているブレンディのCMに使われたという貸し切り露天風呂「赤松の湯」。貸し切り露天風呂は全部で3つあり、宿泊者はどれか1カ所を予約制で利用できる。宿泊の予約を入れるとき、「赤松の湯」も予約しておいた。18時15分から45分間。チェックインの際、夕食の時間を19時15分からにしてもらう。

 案内された5階(最上階)の部屋は8畳間+αで広くて明るい。畳も新しい感じ。使わないけどユニットバスもついている。冷蔵庫はカラで、自分で買ってきたものを入れられる仕組み。浴衣は1人分2枚、タオルはバスタオルとフェイスタオルが各1枚ずつ、お風呂に行くときに利用するビニールのきんちゃく袋も用意されている。布団も新しくてきれいだった。設備面はかなり満足できた。

客室内部

客室内部は畳も新しくて気持ちよい
貸切露天「赤松の湯」

 チェックインして間もなく赤松の湯の予約時間になった。フロントで部屋の鍵を預け、「赤松の湯」と書かれた木の札を受け取る。説明はなかったけど、この札は赤松の湯に通じる降り口に掛けておくようようだ。木造の脱衣所は落ち着いた雰囲気。でも、「赤松の湯」をみてビックリ。これまで雑誌の写真などでみると「木立の中の白濁露天風呂」といった感じだったのに無色透明だ。白くて細かい湯の花が浮いている。イオウ臭あり。浴槽は2つに別れていて手前(脱衣所に近い方)に湯口があって熱めになっている。カランはない。備品はボディソープのみ。大きな黒アゲハが浴槽の縁にとまって水を飲んでいた。運が良かったら鹿を見ることもできるそうだ。

手前が熱め。林に囲まれているので展望はない

 食事は食事処(展望レストラン)で。量、味とも満足いくものだった。食事を終えて部屋に戻る途中、フロントで温泉について教えてもらう。「赤松の湯」は日によって自然現象で白濁したり透明だったりするのかと思ったら、全然違った。自家源泉は単純温泉2本、硫黄泉1本で、単純温泉と硫黄泉のどちらを使うかは、その日の状況によって決めているそう。硫黄泉の方が泉温が高いらしいけど、冬場に硫黄泉を使っているということもないそうで、「単純温泉のほうがいい温泉なので、なるべく単純温泉を使うようにしている」とうかがった。要するに、白濁の貸し切り露天風呂に入るのは難しそうだ。雑誌などでみた写真で記憶しているのは白濁ばかりなんだけどな。

夕食のテーブル

黒豚の鍋はゴマダレでいただく

 旅行人山荘のパンフレットには白濁と透明の2種類の写真が載っているけど、白濁風呂の写真の方がはるかに大きい。単純温泉の方がいい温泉だというのなら、各種の写真も単純温泉の写真を使えばいいのに。ひょっとして硫黄泉は撮影用? 丁寧に説明していただいたけど、てっきり2種類の泉質が楽しめると思っていただけに、完全に納得できたわけじゃない。

「錦江の湯」の露天

 一休みして大浴場に向かう。内湯には浅くなっている寝湯もある。ここの露天風呂は客室と同じで南側が開けていて眺めがいい。鹿児島空港に着陸する飛行機を飽きずにながめていた。星もたくさんみえた。こんなにたくさんの星を一度に見たのは何年ぶりだろう。翌朝は男女の大浴場が入れ替わっていた。大浴場、貸し切り露天風呂ともに同じ単純泉を使っているのだったら、日帰り入浴でわざわざ高いお金を出して「赤松の湯」に入らなくてもいいように思った。日帰り入浴の場合は貸し切り露天風呂は予約できない。また、日帰り入浴の場合に送迎してもらえるかどうかは未確認。

明るいうちに撮っておいた「錦江の湯」の露天。桜島はかすんでしまった

 朝ご飯は一番早い7時からだったせいか、眺めの良い窓際の席。特に変わったものはなかったけど、おいしくいただいた。霧島温泉に向かうバスがガラガラだった割に旅行人山荘はかなり宿泊客がいたのも当然、1泊8800円(税別)〜なら納得いく内容だと思う。温泉について質問したとき、分析書のコピーをいただいたんだけど、数日後に帰宅したら「新しい分析書が出来ましたので送ります」と郵送されてきていたことでも分かる通り、サービスもよかった。(2003年8月)

朝ごはんのテーブル

シンプルな朝ご飯。右奥のさつま揚げがおいしかった

 旅行人山荘から後日送られてきたメールによると、単純泉は日々の温度変化が少ない一方、硫黄泉はかなり変動が激しいそうで色もほぼ透明から真っ白な濁り湯まで変化するそう。なるべく2種類の泉質を提供するように努めているものの、硫黄泉は管理が難しく時には給湯を止めて泉源の掃除をする必要があるとの説明をいただいた。きめ細かいアフターサービスというか対応にはびっくり。(2003年10月)

陽イオン mg/kg mval%    陰イオン mg/kg mval%    非解離成分 メタケイ酸 162.0mg
ナトリウム 85.4 57.79   フッ素 0.3 0.28     メタホウ酸 11.6mg
カリウム 3.6 1.40   塩素 56.6 22.11        
アンモニウム 4.1 3.58   硫酸 48.8 14.19       -
マグネシウム 4.8 6.07   炭酸水素 277.6 63.28   溶存ガス成分 遊離二酸化炭素 32.1mg
カルシウム 39.7 30.84   炭酸 0.2 0.14        
アルミニウム 0.1 0.16                
マンガン 0.4 0.16                
合計 138.1     合計 383.4       成分総計 727.1mg
成分は単純温泉2本合計の数値(平成15年8月11日)

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