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●指宿温泉「村之湯」
     
     
村之湯温泉外観【泉質】アルカリ性単純温泉

【泉温】【湧出量】掲示なし

【住所】鹿児島県指宿市大牟礼3−16−2 電話0993−23−3713 指宿枕崎線の指宿駅から徒歩約15分弱。

【浴槽】内湯2

【温泉利用状況】掲示なし。ただしかけ流しであることは口頭で確認

【営業時間と定休日】9時から21時 毎月11日休み   【入浴料】250円  

村之湯の浴室

浴槽の底はスノコ状になっている

 入口に明治15年創業と書いてある共同浴場。民家の窓で入浴料を払い離れの浴場へ。ここも脱衣所は棚だけのシンプルなつくりで、ウナギの寝床状態の浴室との間には仕切りがない。浴室は2、3段下がったところにある。浴槽は4人ほど入れるものが2つ並んでいる。浴室に入って左側に掛け湯のコーナー、右側に飲泉コーナーがある。シャワー、カランなんてものは一切なし。みんな浴槽や掛け湯をつかって体や髪を洗っている。

 湯口は水面上にはない。源泉枡の栓の抜き差しで投入量と温度を調節する。湯が浴槽から静かにあふれて回りに広がって行く。2つの浴槽で温度の違いはそれほど感じなかった。常連さんらしい人に聞いてみたら「別に違いはないよ」とのこと。以前は温度に差があったそうだ。お湯を飲んでみたら、金気臭と味がするものの比較的素直な味だった。

飲泉用の温泉

飲泉用の「のみ湯」

 建物はもちろん何回か改築されているのだろうけど、たぶん浴室の雰囲気は明治時代からそれほど変わっていないんじゃないかな。「正しい共同浴場」といった佇まいにすっかり嬉しくなった。備品はない。分析書が掲示されていなかったので、帰りがけに母屋で少しお話をうかがった。アルカリ性単純泉ながら明礬、硫黄、鉄などを含んでいるそう。ご主人は体調を崩していらっしゃるとのことで話すのもつらそうだったけど、東京から来たと言ったら喜んでくれて記事のコピーなどを探してきてくださった。ここは九州の本物温泉〈2〉 という本で見つけた。(2004年3月)

                            

 6年後に再訪したら、経営者ご夫妻は健在で、「以前来た時にとてもいいお湯だったのでまた来ました」と言ったら歓迎してくれた。浴場の雰囲気はまったく変わっていない。変化といえば、入浴客が常時1、2人とすいていたことと、手前の浴槽と奥の浴槽で温度に変化がついていたこと。なんと手前は40度もない。奥は43度と冷えた体には熱め。手前の浴槽は常連さんが「これじゃぬるすぎる」と調節している様子だった。(2010年1月)


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