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●須川高原温泉      
   
   

【源泉名】須川温泉(霊泉の湯) 【泉質】強酸性含硫化泉   

【泉温】50.5度(気温19度) 【湧出量】6000リットル  【pH】2.2

【住所】岩手県一関市旭町1−15 電話0191−23−3948 一ノ関駅から須川高原温泉行きのバスで終点下車(片道1450円)。夏季1カ月半と秋の2週間を除きバスは土日祝日のみ運行 

【温泉利用状況】加温なし、加水なし、循環ろ過なし、消毒なし

【浴槽】内湯各2(うち1つは宿泊客専用)、露天各1、温泉プール   

【日帰り入浴の営業時間】露天風呂は6時から21時 千人風呂は9時半から16時   

【料金】500円(千人風呂と露天風呂は別々で各1時間以内なので両方入る場合は休憩付き1000円の方がお得)

【公式サイト】http://www.isop.ne.jp/sukawa/front.htm

 秋田県との県境にある有名な温泉旅館の湯治部に泊まってみた。1人で1泊すると6200円、2人以上なら1人4500円という格差がちょっと痛い(3泊以上すると割引がある)。チェックイン時に食券(朝夜各600円)を買えば簡単な食事ができることや、部屋は湯治部で旅館部の食事ができることなどを予約時に丁寧に説明してくれた。
布団は自分で敷く。シーツがやけにスリムだった…

 一ノ関からのバスは乗り出がある。天気はそれほどよくない日だったので、山の中に入ると霧で視界は数メートル。そんななかで国道の拡幅工事?をしている。玄関前にバスが着いたのは、たっぷり1時間40分バスに乗ったあとだった。

 旅館部も湯治部もチェックインカウンターは一緒。履物はビニール袋に入れて部屋に持参するように言われ、1200円払って夕食(午後5時半から7時まで)と朝食(午前7時から8時まで)の食券を購入した。湯治部だというのに、食堂や浴場の場所を教えてくれながら部屋まで案内してくれたのには驚いた。荷物も持ってくれる。中浴場(霊泉の湯)は熱いので注意するようにと何回も言われた。
実際にはここまで派手な色合いじゃなかったと思う

 部屋は6畳。畳敷きの床はなんとなくデコボコがあるような…。窓際には小さなキッチンがある。冷蔵庫、流し台、コンロ、ヤカンがあり、食器棚には茶碗やおわん、皿などが入っている。鍋はない。内側の部屋だったので窓は温泉プールに面していた。ひさしの下にはツバメの巣が数十センチ間隔といっていい密度であり、ツバメが飛び交っている。

 早速お風呂へ。まずは大露天風呂(大日湯)へ。玄関から出て左手に進むと別棟になっている。源泉が湧いているのはそのすぐ脇の斜面だ。露天風呂の外は無料の足湯になっている。露天風呂はゆっくり数十人入れそうな大きさ。内部が青く塗ってあるのか、青みを帯びた白濁の湯が美しい(写真は実物よりもさらに青っぽく写っているような気がする)。すぐ外で湧いている源泉を木の樋で浴槽に流している。奥手にある巨岩がポイントになっていて写真映えするので何枚も写真を撮ってしまった。夜はこの岩がライトアップされていた。
手前左手に透明で小さなぬる湯浴槽がある

 お湯は酸味を感じたと思ったら強烈な苦味が舌を襲い、最後に渋みが残った。露天風呂にもカランはあり備品は置いてあるので髪や体を洗うことは可能。でも洗っている人は見かけなかった。次いで大浴場の千人風呂へ。小さなぬるめの浴槽はなぜか透明で白い湯の花が沈んでいる。千人風呂自体は白濁。床や天井に使われている木と白濁湯がいかにも湯治場という雰囲気(ちょっと広すぎるけど)で、しばしぼ〜っと見とれてしまった。

 最後に」「熱いですよ」と何回も警告を受けた中浴場(霊泉の湯)へ。ここは湯治部にあって、外来の入浴者は入ることができない。脱衣所もこじんまりしている。浴槽も4、5人用くらいの小さなものだ。ここは浴槽の内側が薄い緑色に塗ってあるのが分かった。確かに熱いけど入れないほどではない。42〜43度くらいかな。ここでは従業員らしい人は見かけたけど、宿泊客はとうとう1人も見かけなかった。

確かにほかの2カ所に比べれば熱め

 食事はもちろん、自炊部は旅館部とは別。夜ご飯のおかずは冷たい焼き魚と暖かい白和えがメインだった。ご飯や味噌汁はセルフサービス。朝ごはんはいちおうビュッフェ形式で自分で好きなものを好きなだけ食べられる。夜ご飯よりもお得感があり、食堂も朝のほうが込んでいた。朝食を終えて食堂を出ようとしたら「きょうの食券は?」と言われ。「すみません、1泊だけなんです…」と返事。連泊したいのはやまやまなんだけど。とにかくここは再訪したいところ。(2006年7月) 

 大日湯にあった源泉湯宿を守る会の温泉利用状況表によると、湧出量6000リットル、泉温48.6度、給湯方式は源泉からパイプによる自然落差引湯、浴槽への給湯量は毎分467リットル、給湯温度は48.6度、宿泊定員数99人、宿泊客1人あたりの温泉量は1人当たり毎分19.7リットル、清掃は1日2回となっている。
夕食よりもビュッフェ形式の朝食のほうが人気があった

以下は露天風呂(大日湯)に掲示されていた成分表 

陽イオン mg/kg   陰イオン mg/kg   非解離成分 メタケイ酸  230.5mg
水素 6.3   フッ素 3.3     メタホウ酸 4.7mg
ナトリウム 239.6   塩素 587.4        
カリウム 44.6   硫化水素 0.0        
マグネシウム 41.3   硫酸 907.6        
カルシウム 127.9   炭酸水素 0.0   溶存ガス成分 遊離二酸化炭素 651.0mg
鉄(II) 0.8   炭酸 0.0     遊離硫化水素 10.9mg
マンガン 6.2   ヒドロ硫酸 192.8        
アルミニウム 58.9   臭素 0.9        
鉄(V) 25.1   ヨウ素 0.1        
リチウム 0.2           成分総計 3.140g
合計 550.9     1692        
(平成17年8月2日)

   

源泉の湧いているところ(左)と流れている所(中央)自炊部の部屋から見る旅館部とプール(右)
 

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