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●鹿沢温泉「紅葉館」
   
   

鹿沢温泉「紅葉館」外観【源泉名】雲井の湯   【泉質】マグネシウム・ナトリウム−炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)

【泉温】44.5度(気温13.2度)温泉協会の天然温泉利用証によると44.8度     

【湧出量】毎分37リットル(自然湧出)温泉協会の天然温泉利用証によると毎分61リットル  【pH】7.0

【住所】群馬県吾妻郡嬬恋村田代681 (地図) 万座・鹿沢口駅から鹿沢温泉行きの嬬恋村村営バスで約30分。バスは1日3往復運行(時刻表)電話0279−98−0421  

湯は灰色っぽく濁っている

【浴槽】内湯    

【温泉利用状況】完全放流式、加水なし、加温なし、消毒なし。新湯注入量毎分30.5リットル。

【営業時間と定休日】10時から16時  

【入浴料】500円  

 鹿沢温泉の一軒宿。最近は新鹿沢温泉の方が主流になっているのか、入り口脇に「旧鹿沢温泉」と書いてある。「日本秘湯を守る会」加盟の宿で、『国道に面している秘湯ってありなの?』と思わないでもないが、館内は薄暗くて確かに「秘湯」ムードが漂う。通路を進み階段を下りて浴場へ。脱衣所にロッカーはなく棚のみ。写真で浴室を見てはいたものの、引き戸を開けると「うわぁ」と感嘆の声が漏れてしまった。

打たせ湯のコーナー

 木の浴槽から湯が木の床にささ濁りの湯がざぶざぶとあふれている。浴槽と反対側の壁際には勢いの良い打たせ湯(別源泉だそう)。その下にはパイプから勢いよく水が出ている。打たせ湯の跳ね返りを防ぐためか、浴槽側に板のついたてがある。シャワーはもちろんカランすらない。東北の湯治宿に来たような錯覚に陥る。湯口上の壁には炎を囲んで踊る女性の姿を掘り込んだレリーフが幻想的な雰囲気をかもし出している。

 窓が高いのと曇っていたのとで浴室内は薄暗く、ほっこりとなごむのにはいい按配だ。お湯は熱め。先客のご婦人2人は「熱くて入っていられない」と早々に出て行った。ちょっとキシっとする湯は出汁味。足元が見えないくらいの濁り具合だ。湯口近くの縁が析出物でギザギザデコボコになっている。

 浴室の床はオーバーフローした湯でひたひた状態。熱くなると床にペタンと座ってひたひたの感触を楽しむ。浴室はそれほど広くないが、すいていればトドになることもできる。ひなび系好みには強力にお勧めしたい一湯。なお、紅葉館は「雪山賛歌」発祥の宿とされていて、公式サイトにもそう記載されているのだが、近くにある記念碑によると、雪山賛歌は京大山岳部スキー合宿の一行が雪で新鹿沢温泉の宿に閉じ込められたときに作られ、内容が「粉雪舞う鹿沢温泉角間峠付近にピッタリ」ということで、鹿沢温泉に記念碑が作られたそうだ。(2007年7月)

口とその周囲の析出物

       
陽イオン mg/kg mval%   陰イオン mg/kg mval%   非解離成分 メタケイ酸  226mg
ナトリウム 1275 39.21   フッ素 0.2 0.06     メタホウ酸 6.0mg
カリウム 3.59 0.65   塩素 35.6 7.18        
マグネシウム 69.8 40.74   硫酸 0.95 0.14        
カルシウム 53.7 18.99   炭酸水素 790 92.47   溶存ガス成分 遊離二酸化炭素 79.7mg
鉄(II) 1.62 0.41   炭酸  0.6 0.15        
マンガン 0.06 0.00              
アルミニウム <0.05 0.00             蒸発残留物 0.83g
合計 256       827     成分総計 1.39g
(平成9年11月5日)

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