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●下呂温泉「白鷺の湯」
    
    
白鷺の湯外観【源泉名】下呂温泉集中管理源泉 混合泉(湯之島ポンプ所)

【泉質】アルカリ性単純温泉 

【泉温】55.0度(配湯温度) 【湧出量】合計毎分2300リットル 【pH】8.9   

【住所】岐阜県下呂市湯之島856−1 電話0576−25−2462 下呂駅から徒歩10分程度。

【浴槽】内湯(ヒノキ風呂)

【利用状況】循環装置あり(放流一部循環ろ過式)、加水あり(気温の高い日)、加温あり(気温の低い日に熱交換利用)、塩素系薬剤使用

【営業時間と定休日】10時から22時(最終入場21時半) 水曜定休(祝日の場合は金曜)

【入浴料】300円

オーバーフローはある

 下呂温泉にある3つの共同浴場の一つ。そもそもこの白鷺の湯が下呂の中心というか元湯らしく、「日本三名泉発祥之地」の石碑が傍らにある。建物は神戸あたりの異人館風で外観から判断する限り「日本三名泉」の品格は皆無。建物の外には足湯があり無料で利用可能。その名も「ヴィーナスの足湯」。いったい何路線を狙っているんだろう?

 ここが利用しにくいのは脱衣所が2階にあり、浴室が1階にあって階段で往復しなくてはいけないこと。身障者用には特別の脱衣所が1階に設けられているが、かなり年配の入浴客が手すりにつかまって階段の上り下りをしているのが気の毒だ。

 浴槽はヒノキ風呂ひとつ。壁や床は板張りではなくどちらかというとモダンな感じなので、どうもヒノキ風呂が居心地悪そうにしている感じ。浴槽左側の一部はジェットバスになっている。ヒノキ風呂にはジェットバスは似合わない。というわけで第一印象はよくない。

日本三名泉発祥の地の石碑

 気を取り直し、体を洗って(石鹸類は常備していない)から浴槽へ。ほのかな塩素臭が鼻をくすぐる。お湯は白湯よりもやわらかな感じがするかなぁ程度。浴場はシンプルで洗い場と浴槽しかないので、和みスペースはない。体を洗ってお湯に浸かったら出るだけ。2階の脱衣所外にラウンジがあり、座って休憩することは可能。

 脱衣所には分析書のほか、日本温泉協会の2007年1月1日発行の温泉利用証(2011年末まで有効)が掲示されている。これによると放流一部循環ろ過式とのことなので湯口からは源泉を投入している様子だ。循環ろ過の理由は「浴槽内の温度を均一に保ち汚れを除去するため」。また、気温の高い日は水道水を加え、気温の低い日は熱交換で加温。塩素系薬剤を通年使用。新湯の注入は毎分20.5リットルで、これだけで浴槽を満たすとすれば5時間かかるとのこと。浴槽水の入れ替え頻度はなんと7日に1回しかない。

 これでも温泉協会の5段階評価では源泉5、泉質5、引湯4、給配湯方式3、加水4、新湯注入率3と、平均すれば4とまずまずの優等生レベルなのだが…。日本三名泉の共同浴場が塩素臭漂う半循環で一週間に一度の換水とはなんとも情けない。三名泉の成れの果てを目の当たりにして、とても悲しい気分だった。(2008年3月)

陽イオン mg/kg mval%    陰イオン mg/kg mvl%    非解離成分 メタケイ酸 57.7mg
ナトリウム 115.8 95.45   フッ素 11.0 11.24     メタホウ酸 6.7mg
カリウム 2.0 0.95   塩素 104.9 57.36        
カルシウム 3.7 3.60   硫酸 13.3 5.43   溶存ガス成分 遊離硫化水素 1.1mg
  炭酸水素 32.8 10.47    
  炭酸 24.0 15.50        
合計 121.51     合計 925.7       成分総計 0.372g

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