らくだジャーナルTOP福島県の温泉目次>大塩温泉「大塩季節限定露天風呂」
    

●大塩温泉「大塩季節限定露天風呂」
   
   
大塩温泉「季節限定露天風呂」【源泉名】 【泉質】 【泉温】  【湧出量】 【pH】不明

【住所】福島県大沼郡金山町大塩3106−2  電話0241−56−4158(民宿たつみ荘) 会津横田から徒歩15分程度(私は歩いていません)(地図) 

【浴槽】露天風呂(混浴、野湯)

【利用可能時間】7時半から21時半(たつみ荘の所有なので、事前にたつみ荘に入浴したい旨お願いすること)   

【温泉利用状況】 加水なし、加温なし、かけ流し、消毒なし

遠くにごく小さく見えるのは只見線の列車

【入浴料】200円以上(下記サイトの情報。実際には無料で入浴している人が多い?)

【公式サイト】(奥会津でねぇとのたつみ荘のページ)
http://www.okuaizude.net/fukushima/okuaizu/inninfo/RHFA211/

 雪解け時期の1カ月程度だけ湧く伝説の温泉。数年前にその存在を知ってず〜〜〜っと行きたいと思ったいたところ、2008年になって夢が実現した。大塩温泉共同浴場のすぐ近く、民宿たつみ荘裏手の川岸に湧いている。私たちはたつみ荘に泊まり、夕方と翌朝にゆっくり浸かることができた。

 本当に天然の温泉で、浴槽周りにあるのは洗面器2つだけ。周りには棚や目隠しは一切ない。着替えなどを濡れないように置いておく袋やシートの持参をお勧めする。

オーバーフローした湯は川に流れていく

 湯は浴槽の底から湧いていて、奥の川に近い地点に湯面から20センチほど噴き上がっている。噴出地点の湯温は40度弱、浴槽内は37、8度と長湯には持ってこいの適温だ。西側のちょっと離れたところにある桜を見ながらの花見風呂を楽しむ。湯面からうっすら、ゆらゆらと立ち上っているのは湯気とは違うようだ。炭酸ガスが気化しているのじゃないだろうか。お湯はわずかに濁っている程度で、底の足元まで見える。昨年あるいは2年前はもっと濁りが強かったそうだ。

 噴き上がっている湯を手ですくって口に含んでビックリした。てっきり炭酸のシュワシュワ感を強く感じるのではないかと思ったのだが、一番強く感じたのは「甘み」だった。これまでに入った温泉で、いろんな味に混じって甘みを感じた湯は数多くあれど、ここまではっきりと甘みを感じる湯は初めてだ。スベスベの湯は長時間入っているとキシっとしてきた。列車の音がしたと思ったら、遥か遠くの鉄橋を只見線が通り過ぎていった。あ〜もう極楽気分。この風呂に関しては文句のつけようがない。

ボコボコに顔を近づけるとむせ返る

 私たち以外の宿泊客は1人だけだったのに、夕食時にこの人と時間を調整して朝ごはんの前に再び長時間湯を堪能した。只見線の列車も上り下りともに見ることができた。半日近くたっただけで、湯の噴き上げが低くなったように感じたのは気のせいだろうか? 平日とはいえ連休の谷間だけあり、朝方から入浴希望者が入れ替わり立ち代わり訪れていた。連休中は順番待ちもあるそうだ。

 暖冬だった2007年は3月中旬から湯が湧いてゴールデンウィーク前には枯れてしまったとのこと。2008年は4月18日から湧いて5月13日現在、まだ入浴可能な様子だ。チェックアウトの前にはご主人からいろいろと話をうかがうことができた。

たつみ荘の朝食に出た「温泉粥」

 数年前に死んだ飼い犬リクを桜の木の下に埋葬したところ、それまで花が咲く前に鳥に食べられちゃってほとんど花を見られなかった桜がキレイに咲くようになったという。露天風呂の源泉も枯れて廃止の届出をしていたのに、それ以来毎年春になると湧き出るようになったそうだ(飼い犬リクについてはもっといろいろな話があるのだが、それは実際に宿泊してご主人から聞いてください)。

 まさに「温泉とは大自然の恵みなり」を実感、大自然の驚異を目の当たりする素晴らしい体験となった。ご主人と女将さんも気さくで知り合いの家に泊めてもらってお湯をもらう感覚だった。(2008年5月)


らくだジャーナルTOP福島県の温泉目次>大塩温泉「大塩季節限定露天風呂」