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サンカンペーン温泉とルンアルン温泉からほど近い、人の気配がないお寺の敷地内に共同浴場があった。現地に住んでいる新明天庵さんに両方の温泉に案内してもらい、ルンアルンからチェンマイ市内に帰るところだった。案内してくれた方はタイ語が堪能。道端にたむろしている人たちを見つけ、車を停めて「このへんに他の温泉はありませんか?」と尋ねたところ、教えてくれたという。 |
| 看板にONSENの文字を見つけてビックリ |
ここの前で車が停まったときは、公衆トイレかと思った。左には男性、右側には女性の顔のレリーフが付いている。手前に石のテーブルと椅子があるのはトイレにしては確かに変だ。男女別の入り口の間には青い郵便ポストが据え付けられ、30バーツとの文字。私はタイ語がまったく読めないが、壁には天然の温泉だと書いてあるという。
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ドアの手前には洗面用のシンクがある。これがトイレっぽく見える一因だ。ドアの中はフタをしたドラム缶状の青いタルが右手に、左手にはタイル張りのスペースがある。日本式の浴槽と言うには狭くて丈があるのだが、タイ式に湯を浴びるのだったらこれで大丈夫。シャワーヘッドもついている。
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| 料金箱は郵便ポスト。上に30バーツと書いてある。右側は女性用浴室入り口 |
シャワーの蛇口をひねると、最初は水が出ていたが、そのうちちょうどいい湯加減のお湯が出てきた。中は枯れ葉とか虫の死骸とかがあったが、ここで入浴することを決断。表のポストに30バーツを入れる。タイの温泉事情からいったら入浴料はかなりお高いといえそうだ。外壁には8万バーツ近くのお布施を集めてこの浴場を建てたと書いてるそうだ。
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お湯はずっと出していてもそのまま温度は変らない。日光で温められたパイプ内の水が出てきたのではなく、本当の温泉だ。ただし、サンカンペーンやルンアルンと違って無味無臭の素直というかあまり特徴のない湯だった。それでもこの鄙びた風情にはうっとり。こんなところで入浴した物好きな外国人旅行者はひょっとして私だけかもしれないなぁと思った。(2006年2月) |
| この白いホースの先にシャワーヘッドがついていた |
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