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| ●台湾・媽祖窟温泉 | ||||||||||||
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私は陽明山側からアプローチ。細いハイキングロードを歩いていくと、いきなり道の途中に青と白の縦じまの汚いビニールシートがカーテン状にかかっていて「男湯 女性は立ち入り禁止」と書いてあるところに出てしまった。女湯はどっちに進めばいいのか分からず一瞬躊躇。まっすぐ進むと男湯に入ってしまうが、少し右手に進むと女湯用のカーテン(赤・黄・緑色色の縦じまで「男性立ち入り禁止」と書いてあった)というかボロがかかっていた。
お〜ここに違いない。石造りの建物の外壁には「ここは公共温泉浴室なので、いかなる名義でも私人がお金を徴収することはできない」というようなことが書いてある。女性しか通らない道なのでドアは開いたまま、中で人が動いているのが見えた。緊張しながら入っていくと10人くらい人がいる。特に私を追い出そうという人もいない。雑然としているものの、靴や荷物を置いておく場所はちゃんとある。 浴槽は奥に大き目のものが2つあり、手前右手に3人ほど入れる小さな浴槽。真ん中にドラム缶を短く切ったような丸い浴槽がある。大浴槽の片方は空っぽ。丸い浴槽の湯が体を洗うためのものらしい。見よう見まねで体を洗うと声をかけられた。いつものことなのだが台湾人に見られているらしい。「我是日本人」と答えた瞬間、全員が私のことを見た。緊張の一瞬だ。
でも大丈夫。ここにも日本語を話すおばあちゃんがいて、なにかと面倒を見てくれる。「石鹸持ってる?大きいのあるよ」と貸してくれ、体を洗ったら小さな浴槽に入れという。その前に決まりに沿って足をあらわなくてはいけない。浴槽の縁に腰掛け、片足ずつかけ湯をして、床につけずに浴槽の中にいれる。お世辞にもきれいとはいえない床(薄暗くてよく分からない)の汚れを浴槽内に断固として持ち込まないということなのだろう。清潔好きなのか神経質なのか…。とにかくこの浴場を使う人たちの間の暗黙のルールになっているらしい。 お湯は適温(大き目の浴槽は熱くて入れない)。かなり強い金気臭が鼻をつく。北投・陽明山が「青」「白」といわれる透明もしくは白濁の硫黄泉に対して、ここや冷水抗の湯は「鉄」と言われている。湯は茶色く濁っているわけではないが、浴槽や床はかなり茶色く染まっているし、匂いから判断しても金属分は多そうだ。 上がるときは、壁際に置かれたカゴに入っているサンダルを使う。まずサンダルを洗い、それを履いて一段高い脱衣スペースで服を着て靴をはき、そのあたりにおいてある別のカゴにサンダルを入れて帰る。要するに濡れた足で脱衣スペースに上がると足がきたなくなってしまうから、共用のサンダルを使いましょうということ。この浴場を使う人たちは足をきれいに保つことにかなりのエネルギーを使っているとみた。
北投側からアプローチする場合は浴場の前が川になっていて、女性用の橋と男性用の橋に道が分かれている。川の手前には椅子やテーブルが置かれた一角に誰が準備したのかポットと茶碗が置かれていて、風呂上りらしい老人男性2人がくつろいでいた。男湯は知らないが、女性用の小屋は2つあって私が利用したのは橋の右側(ボロがかかっていない)方。 私は運よく歓迎してもらえ、帰り道も日本語を話すおばあちゃんと一緒にバス停まで歩いて、北投まで一緒のバスに乗った。歓迎してもらえないどころか拒絶される人もいるのは最初に書いた通りなので、そのときの運としかいえないだろう。(2007年6月) |
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