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●台湾・冷水坑温泉「冷水坑公共浴池」(冷水坑公共温泉浴室)
     
     
冷水坑公共浴池の女湯
女湯の入口
 冷水坑は陽明山国家公園の南東部にある。台北市の北投区と士林区の境目あたりだ。男湯と女湯は別棟で、建物の外観といい、入口に暖簾のような目隠しのカーテンがかかっている(残念ながら“ゆ”とは書いていなかったが)ところといい、窓の外側に竹もどきの目隠しがあるところといい、日本の温泉みたいな雰囲気だ。浴場は道から少し階段を上ったところにあり、見下ろすと茶色っぽい湯をためた足湯がある。足湯があるってのも日本みたいな雰囲気。

 でもここはやはり台湾だった。入るとすごい混雑。日曜日だから天気が多少悪いとはいえハイキング帰りの汗を流そうという中高年で込んでいる様子だ。なんていったって無料で入浴できるところは込むのだ。ここも脱衣所は洗い場の一角を適当に使う仕組み。棚はある。

右側のチェックのカーテンが男湯入口

 浴槽は洗い用の湯をくみ出す小さなものと浸かるための大きなものがある。ほかの共同浴場と同じくカランなんてものはないから、専用浴槽からお湯を汲んで浴びるのだ。ここは入浴者同士が厳格なルールを決めているのか、決して髪が長いわけではないのだが、ジェスチャーと片言の日本語で壁にかかっているレジ袋の中にシャワーキャップが入っているのでそれを被るようにと指導を受ける。

 身体を洗って大きめのよくそうに入る。お湯は透明で、浴槽周りはこってり茶色く染まっていて、お湯も強い金気臭がある。名前は「冷水」でもしっかり40度近くあり、ちょうどいい湯加減だ。このあたりに涌く他の温泉と比べれば温度が低いということで「冷水坑」といわれているそうだが、客観的には立派な温泉で湯量も豊富。

足湯。手前の部分の温度はほぼ水と同じだった

 遠慮して湯尻のあたりに陣取っていたら、再び指導を受ける。どうも「そこにいたら、お湯の流れをせき止めちゃってちゃんと排水しないじゃないか」ということらしい。真ん中あたりに招き入れられ、「へ〜、こんなところまで日本人が来るんだ」という視線を浴びながら、気持ちよく浸からせてもらった。

 外の足湯は茶色の濁りが強く、湯温も低い。湯口のあたりで生暖かい程度。大きな浴槽ではほぼ水で、つかっている人はほとんどいなかった。浴用排水を利用しているのだろうか?無人の無料温泉で、手持ちの資料には24時間入浴可と出ていたが、施設前の看板には午前9時から午後9時まで、浴場内の張り紙には午後5時までとなっていた。浴総面積は男湯・女湯あわせて28平方メートル。湯温は40−42度でpHは6.5。(2007年6月)


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