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●タイ・ヒンダー温泉(Hin Dad Hot Spring, Thailand)
      
     
 カンチャナブリからビルマ国境方面へ120キロほど進んだところにある温泉。映画「戦場にかける橋」で有名な泰緬鉄道の建設を監督していた日本軍兵士が見つけたという由来が英語とタイ語で入り口脇に掲示してあった。昔はクイマン温泉といったそうだが、なぜ名前が変わったかについては説明が書いていない。駐車場には大型の観光バスが停まっていた。ツアー客が温泉に来ているらしい。
入り口は屋根つきの門という感じ

 受付は机が1つ置いてあるだけの簡素なもの。ここで入場料20バーツ(約60円)を払い、ピンク色のチケットを受け取る。受付は橋のたもとにあり、橋をわたって温泉に行くようになっている。というのも、温泉の手前には天然の川が流れているのだ。もちろん、橋からは川も温泉もよくみえる。さっきのバスの乗客だろう。水着姿の西洋人が数十人ほどいる。すいているうちにあわよくば温泉を独占しようと思って始発バスに乗ってきたのに、あてが外れた。

 橋を渡りきったところにある小屋は別料金でマッサージなどをしてくれるところ。左手に進むといくつかの個室が並ぶ更衣室がある。その上に「個室風呂」と書いた小屋もあったが、どの部屋もカギが閉まっていた。追加料金を払えば個室で日本のようにハダカになって個室入浴できるのかもしれない(未確認)。だれも利用していなかった。

右側が温泉、左側が川

 更衣室で水着に着替える。ツアーバスでやってきた西洋人の会話を聞いていたらロシア語に聞こえたので、そのうちの1人に「ロシアからですか?」と聞いたら「ダー」とロシア語で肯定の答えが返ってきた。ロシア人て温泉が好きなんだろうか? 少なくとも日本からのツアーはこんなところまで来ないはずだ(アドベンチャーツアーでマウンテンバイクを利用してこのヒンダー温泉を訪ねる日帰り現地ツアーはあるようだ)。

 浴槽は3つあったが、橋に一番近い奥の浴槽はぬるいせいか、ちょっと清潔感に欠ける感じがするせいか、ほとんど人は入っていない。手前の2つはそれぞれ十数人の入浴者で大賑わい。奥の浴槽の左手に小さな檻のように緑色のサクで囲まれたところがあり、そこの中をのぞきこんだら底からあぶくがプクプクと上ってきた。これが源泉らしい。よくみるとオリの外も底からプクプクと泡が登ってくる。
お湯は灰色がかった緑色。かすかなイオウ臭あり

 源泉のオリ内はお湯が無色透明。浴槽全体でみると灰色がかった緑色にみえた。なるべく源泉のそばの湯につかろうと思ったのだが、浴槽というかプールはかなり深い。おまけに底は自然の岩床で平らじゃない。足元が見えないので、そろりそろりと歩いた。

 お湯は40度余りありそうな熱さ。ロシア人たちは3分の1が温泉、3分の1が川に入り、残る3分の1は外でブラブラしているといったふうだった。川は浅いので危険はない。オーバーフローした温泉が注いでいるせいか、冷たくなかった。飲食場所は温泉内部にはなく、ゲートの外にみやげ物屋や大衆食堂が並んでいる。(2006年3月)

手前の緑色のオリの中で源泉が湧いている様子だった

(資料編)住所:不明。営業時間:午前6時から午後10時。

 アクセス:ヒンダー温泉は「カンチャナブリの近郊にある温泉」として知られているが、実際の距離はバンコク−カンチャナブリ間とそれほど変らない。カンチャナブリのバスターミナル(6番乗り場)から8203番のバスで2時間余りかかる。2等のボロバスで60バーツ。私の場合往路は2時間半、復路は約2時間かかった。車掌にヒンダー温泉で降りることを告げておくと、分岐点で降ろしてくれる。道を反対側に渡ったところから幹線道路を外れて入っていくと、5分程度で左側に温泉が見えてくる。

 バスは午前6時から30分に1本ある。帰りの最終バスは4時半から5時ごろらしいので注意。ビルマからの不法入国者を取り締まるためか、帰りは2回もポリスチェックがあり、パスポートをみせなくてはならなかった。

カンチャナブリのバスターミナルに到着した8203番のバス

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