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●姉戸川温泉       

   
   
姉戸川温泉外観【源泉名】大浦温泉(姉戸川温泉)  【泉質】アルカリ性単純温泉

【泉温】44.5度(気温20.0度) 【湧出量】毎分337リットル動力揚湯 【pH】8.6 

【住所】青森県上北郡東北町大浦字中久根下98 電話0176−56−3529  JR小川原駅前(地図

【温泉利用状況】掲示なし

【浴槽】内湯    【営業時間】9時から20時半    

手前に緑の段がある

【入浴料】200円

 小川原駅は駅舎さえない無人駅。当然ながら駅前にも何もない。でも、よく見回すと、少し青森よりに「姉戸川温泉」の小さな看板が目に入るはずだ。建物も看板も押し出しが弱く、前を通りかかっても営業中の温泉施設とは気づかずに通り過ぎる人もいるんじゃないかって雰囲気だ。

 駅前温泉だというのに、東北本線の電車の本数は極めて少ない。そこで前の温泉からタクシーで乗り付けてしまった。ご主人は「タクシーで来たの?」と不思議そう。温泉めぐりをしていることを説明し、帰りは電車に乗って盛岡方面に向かうと話したところ、「乗り遅れたら大変だから」と電車の時間を確認し始めた。面倒見がいいのだ。

ドバドバと上から投入している

 一時間以上あるからのんびりできるはず。ちょうど私が脱衣所に入ると、おばあちゃんが3人出て行って独占状態になった。真ん中に細長い浴槽があり、浴槽奥の上部から打たせ湯というにはあまりにも強すぎる投入がある。手前は浴槽の底に緑色の段があり、寝湯になっている。このあたりはとてもぬるい。

 湯口近くに陣取ってじ〜っとつかる。なんというかふわっと軽い湯で、浮遊感があるというか骨抜きにされるというか、体の力が抜けてグダ〜となってしまう。いつまでもつかっていたくなる湯だ。湯口付近は細かい泡もあって、この泡のヌルつきが気持ちよい。お湯はわずかに黄緑色っぽいようにも感じたけれど、これまで回ってきた近場の温泉の中では色は極めて薄い。湯口近くの浴槽内で37.8度、湯口のドバドバ湯に温度計を差し込んで計ると38度だった。

出しっぱなしのシャワー

 一番手前のシャワーとカランは出しっぱなしになっている。出て行くおばあちゃん連中に「このままにしておいていい」と確認したのだから間違いない。よくみると、一番手前のカランやシャワーだけでなく、あちこちのシャワーやカランからボタボタと湯が出ている。どうもこの温泉は人間だけでなく、シャワー類もグダグダにしてしまう力があるらしい。

 上がったら「猫をなでてあげて」と言われた。温泉でそんなことを言われたのは初めてだが、私は動物好きな私は言われるままにソファで寝ている猫をナデナデしてあげる。この「ももちゃん」ときたら、なでてもらえるのは当然とばかりに片目でチラッと私をみて、耳をピクッと動かしただけ。どうやらももちゃんも、ここの温泉パワーでグダグダ猫になってしまったらしい。

 その割には経営者はしっかりしていて、電車の時間を心配してくれたり「お茶っこ飲んでけ」とお茶を出してくれたり、いろいろと気を使ってくれ、全然グダグダじゃない。うまくできてるな〜と密かに感心した。お湯だけじゃなく、人と猫にもほっこりと和めるものがあった。私が駅前温泉ベスト10を選ぶとしたら、間違いなくランクインする名湯だ。(2008年4月) 

グダグダのももちゃん(左)、テレビの隣が男湯入り口、女湯は柱の奥(右)

    

陽イオン mg/kg mval%   陰イオン mg/kg mval%   非解離成分 メタケイ酸  170.0mg
ナトリウム 63.6 97.54   フッ素 1.5 2.67     メタホウ酸 8.5mg
カリウム 2.0 1.96   塩素 20.6 19.41        
アンモニウム 0.0 0.00   水酸 0.1 0.33   溶存ガス成分   
マグネシウム 0.0 0.00   硫酸 7.8 5.35  
カルシウム 0.1 0.00   リン酸 3.0 2.01        
アルミニウム 0.2 0.70   炭酸水素 85.4 46.82        
マンガン 0.0 0.00   炭酸 21.0 23.41     成分総計  0.3839g
鉄(II) 0.1 0.00          
合計 66.0       139.4          
(昭和56年7月4日)

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